バイエルンを率いるトーマス・トゥヘル監督が、レアル・マドリード戦を振り返った。4月30日、ドイツメディア『スカイ』が同監督のコメントを伝えている。


 チャンピオンズリーグ(CL)・準決勝ファーストレグが4月30日に行われ、バイエルン(ドイツ)とレアル・マドリード(スペイン)が対戦した。試合は、押し込まれる時間が続いていたレアル・マドリードが、 24分にヴィニシウス・ジュニオールの得点で先制に成功。しかし、53分にレロイ・サネが豪快な一撃を決めると、直後の57分にはハリー・ケインがPKを沈めてバイエルンが逆転する。それでも、83分にヴィニシウスがPKで2得点目を挙げ、2-2のまま試合は終了した。

 試合後のインタビューに応じたトゥヘル監督は、「最初の10分か15分はとてもいいスタートだったし、すぐにリードを奪うべきだった。その後、自分たちのプランが守られず、試合展開がどんどん遅くなり、どんどん不安定になっていった。
なぜなのか自分でもわからない」と多くの決定機を作り出しながら得点を挙げられなかった試合序盤を反省。続けて、「後半は良くなった。ポジションをいくつか変えてスコアを2-1とし、さらに得点のチャンスがあった」と後半の修正を評価しつつ、「彼らは2度のチャンスから2得点、だから少し奇妙に感じるんだ」とレアル・マドリードの決定力について言及している。

 また、先制点を奪われたシーンに対しては、「(キム・)ミンジェはアタックに積極的になるべきではない」と前がかりになったことで背後を取られた同選手に苦言を呈し、「もし彼が出て行って、他の誰かが彼の後ろに走り込んでいたなら、それでもいい。しかし、あの状況では彼はあまりにも貪欲すぎる。ボールへのプレッシャーもない。
簡単すぎる」と厳しく批判。さらに、2失点目のPKを献上したプレーについても、「2回も貪欲すぎる」と再びキム・ミンジェを叱責し、「ポジショニングのミスが起きたのなら、せめて足を踏み留まらなければ、ストライカーは感謝してそれを受け入れる。賢さが足りない」と口にした。