権田は今季限りで清水エスパルスを退団し、来季の去就は現在未定となっている。
権田が掲げた目標は「もう一回ワールドカップに行って、ワールドカップで勝てるGKになる」こと。PK戦の末に敗れたFIFAワールドカップのクロアチア代表戦が、権田にとって現状“最後の代表戦”となっており、第2次森保ジャパンでは一度も声がかかっていない状況だ。2026年6月に迫った北中米ワールドカップ出場を見据え、環境を変えてもう一度勝負する覚悟を語ってくれた。
「あと1年半、エスパルスでプレーしたら日本語でコミュニケーションを取り合って、家族も日本で生活できていいかもしれません。ただ、今は鈴木彩艶選手が日本代表で試合に出ていて、セリエAでもバリバリ出ている選手に挑んでいく立場になった。ここで一発逆転じゃないですけど、環境を変えて新たな経験値を積まないとそこにはたどり着かないと思います」
「今はまだ何も決まっていないですし、自分の中でもいろいろと考えながら、しっかりとクラブを選びたいと思っています。皆さんに『権田、面白い挑戦したな』とか『権田、またもう一回日本代表で頑張ってほしいな』と思ってもらえるようなチャレンジをしたいですね」
権田は「第一希望はヨーロッパ」と口にしており、1月に開幕する冬の移籍市場で欧州挑戦を目指す。「理想を言ったらプレミアリーグやセリエAに行きたいですけど、もちろん簡単ではないと分かっています。仮に『2番手で来てくれ』と言われても、自分のプレー次第でポジションを奪いたい。
取材協力=TVer
取材・文=三島大輔(サッカーキング編集部)