当時のアーセナルは混乱に陥っていた。
就任から2、3年は不安定なパフォーマンスが続いたものの、2022-23シーズンは実に240日以上に渡りプレミアリーグ首位をキープ。最終的に優勝を逃したが、7シーズンぶりにチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得した。クラブ史上最高額を費やし、イングランド代表MFデクラン・ライスを獲得した昨シーズンも再び2位に終わったものの、アルテタ監督とともに成長を遂げたチームは、かつての競争力を取り戻している。
しかし、アルテタ体制で獲得したタイトルは初年度のFAカップと2度のFAコミュニティ・シールドのみ。クラブとして正しい道のりを歩んでいることは間違いないだろうが、タイトル獲得という目に見えた成果も挙げたいところだ。今やアーセナルに欠かせぬ存在となったイングランド代表FWブカヨ・サカも、イギリスメディア『BBC』に対し、次のように思いを明かしている。
「僕たちは恐れていない。過去2シーズンのリーグ戦ではあと一歩のところまで来ていたし、CLにも復帰した。すでに経験があるんだ。
なお、アーセナルはプレミアリーグ第16節終了時点で首位リヴァプールと暫定「6」ポイント差の3位に位置。CLリーグフェーズでは3位につけているほか、カラバオカップで準決勝に進出している。