開幕戦を前に同局で東京V公式応援番組『カモン!ヴェルディ!!』でもMCを務めている北澤さんに、開幕戦の展望などを聞いた。
16年ぶりのJ1での戦いとなった昨季は6位で終えた東京V。北澤さんは「6位をチームとして取れたことにより、『次はどうなの?』となる。そこで上位、優勝を目指すことは考えながら、今年だけでなく3年、5年先を考えた上での優勝できるチーム、その1年目だったと位置付けて、今季どうするのかが大事ですよね。ここからの3年先、5年先を考えての『今年をどうするのか』が大切で。アカデミーに人材もいるし、『もしかしたら、5年後には俺もそこにいるかも』と中高生の高いモチベーションにもつながります。コンセプトがしっかりしていることは昨季ではっきりしていることですし、人が成長できる場所だということもヴェルディというフィールドにはあると思います。そのきっかけを利用しない手はない。昨年と同じように、と考えるだけではうまくいきません。進化を考えれば今がチャンスで、優勝するためにこの1年をどうするのか、AFCチャンピオンズリーグに出ることを目指すためにどういう施策を打っていくのか、という年かなと思っています。その結果が仮に8位だったりしても、中身がしっかりして、方向性を感じ、チャレンジした結果であればいいけど、6位以上を狙いたいだけで結果8位になってしまえば評価されずに終わってしまいますしね」と、今季のチームについて期待はしつつ、クラブ全体として、近視眼的ではなく、ある程度中期的な考えでどう過ごしていくかが大切と説く。
北澤さんは城福浩監督やコーチングスタッフについて、「(交代などの)決断は早いですよね。
昨季開幕戦は久々のJ1での戦い、しかも相手は1993年のJリーグ開幕戦と同一カードとなる横浜F・マリノスとの一戦で、試合終盤までリードしながらの逆転負けとなった。今季は再び“オリジナル10”同士、さらにはJ開幕当初にタイトルを争ったクラブの一つである清水エスパルスが相手となる。北澤さんは「『俺も出してよ!』っていうくらい魅力的なカード。共通する仲間も多くて、兄弟分みたいな関係だった」と、当時を回顧。東京Vにとっては昨季とは逆のシチュエーションとなり、J1勢として、J2からの“昇格組”を迎え撃つ格好ともなるが、「(相手の意気込みを)受けてしまうとまたそれはそれで試合が面白くなくなると思っています。でも、城福さんはそんなやり方は絶対にしないと思う。ガンガン行きますよね。立ち上がりから、相手に何もやらせない方がいいと思っているはず」と、受ける立場に回らずに、“らしさ”を出して戦ってほしいと話している。
東京ヴェルディと清水エスパルスによる2025明治安田J1リーグ第1節は国立競技場で2月16日(日)14時キックオフ。BS松竹東急では13時45分から同試合を生中継で放送する。