アスレティック・ビルバオに所属するスペイン代表FWニコ・ウィリアムズに対し、北ロンドンの名門が関心を寄せているようだ。28日、『ガーディアン』や『イブニング・スタンダード』など複数のイギリスメディアが伝えている。


 現在22歳のN・ウィリアムズはアスレティック・ビルバオの下部組織出身で、2021年4月に18歳でトップチームデビューを飾った。左右のウイング(WG)を主戦場にここまで公式戦通算151試合で23ゴール31アシストをマークしており、今シーズンからは背番号「10」を継承。昨年夏に開催されたEURO2024でも躍動し、スペイン代表の3大会ぶり4度目の欧州制覇に大きく貢献した。

 かねてから移籍の噂が絶えないN・ウィリアムズだが、現在もアーセナルとトッテナムの2クラブが熱烈な関心を寄せているという。同選手はアスレティック・ビルバオと2027年6月末までの契約を締結しているが、5800万ユーロ(約94億円)の契約解除条項も付随している模様。報道によると、アーセナルとトッテナムはいずれもこの金額を支払う準備ができているようだ。一方で、N・ウィリアムズ本人はシーズン途中での退団を決断するかは不透明となっている。

 プレミアリーグで首位リヴァプールと暫定「6」ポイント差の2位につけるアーセナルは、イングランド代表FWブカヨ・サカとブラジル代表FWガブリエウ・ジェズスの負傷離脱を受け、今冬の移籍市場での補強を画策。N・ウィリアムズ以外にも様々な選手への関心が報じられている。また、15位に低迷するトッテナムもシーズン後半戦での巻き返しに向けて、前線の戦力拡充を本格的に検討しているようだ。

 場外ノースロンドン・ダービーの可能性も浮上するなか、N・ウィリアムズの去就に注目が集まる。
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