2007年2月26日生まれの佐藤は、鹿島ジュニアからジュニアユース、ユースと鹿島一筋で育ち、今季トップチームへ昇格。
鬼木達監督は佐藤を起用した理由について「トレーニングやトレーニングマッチで結果を残していた選手の一人でした。いろいろなことがあってメンバーに入ることになりましたが、17歳でもうすでにハードワークができたり、チームに必要な部分は非常に持っていますので、起用する立場としても『楽しめる』というか、そういう状況で送り出すことができました。(安西)幸輝をフル出場させるかなども考える要素としてありましたけど、チームのこれからの底上げ、厚みを出していく意味では、いろいろな選手が出てくることが必要だと思っています」と期待を込めて説明し、「出来ればカシマスタジアムでデビューさせてあげたかったので良かったです」と若手の台頭を喜んだ。
鹿島の地元、茨城県鹿嶋市出身の佐藤。プロデビュー戦は「両親、兄弟はじめ、いろいろな人が見てくれた」と明かす。「(たくさんの人が見てくれた中で)ホームでデビューできたことは本当に嬉しいです」と率直な思いを語り、「自分が憧れていた舞台で、思い描いていたよりも早くプレーできたので、嬉しい気持ちでいっぱいです。自分が小さかった頃からは考えられないような姿で、いまサッカーができています」と喜びを噛みしめた。
ただ、初出場はあくまで通過点。本人も「まだデビューしただけなので、これからもっとチームの勝利に貢献できるようになりたいです」と冷静に語る。投入されたのは、勝敗が決した4点リードの87分だったが、佐藤は「あまり緊張はせず、気持ちの面では落ち着いて試合に入れたと思うのですが、いざプレーしてみるとメンタル面でもまだまだ未熟だなと思いました。良い経験になったかなと思います。
プロとしての大きな一歩目を踏み出した佐藤。今後の成長と活躍に期待がかかる。
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