“欧州最高峰の戦い”で2連覇を掲げるレアル・マドリードは、リーグフェーズ第5節終了時点で3敗を喫するなど、苦しい滑り出しを強いられたが、ここから怒涛の3連勝を達成。決勝トーナメントへのストレートインこそ叶わなかったものの、最終的には5勝3敗の勝ち点「15」で11位に入った。
決勝トーナメントプレーオフでは、一昨シーズンの王者であるマンチェスター・シティと4シーズン連続で激突。2月11日に敵地で行われたファーストレグは、80分の時点で1-2とビハインドを強いられながら、終盤の2ゴールにより“らしさ”満点の逆転劇をやってのけると、本拠地『サンティアゴ・ベルナベウ』に戻った19日のセカンドレグでは、フランス代表FWキリアン・エンバペがハットトリックと大暴れ。最終的には2戦合計6-3でマンチェスター・シティを退けていた。
迎えるラウンド16では、同じマドリードに本拠を置き、今季のラ・リーガでも優勝争いを繰り広げているアトレティコ・マドリードとのダービーが実現。ヴィニシウスは「ダービーは素晴らしい試合になるだろう。僕らはシーズンを通して、このような重要な試合を常に待っている」と、ビッグマッチを心待ちにしていることを明かし、「僕自身は、彼らとCLの舞台で対戦するのは初めての経験だ。ワクワクしているよ」と率直な思いを明かした。
レアル・マドリード側に懸念要素があるとすると、直前に行われた1日のラ・リーガ第26節でベティス相手に1-2で敗れ、公式戦の連勝が「3」で止まったことだろう。ヴィニシウスは「勝つために求められるすべての要素が、それぞれ少しずつ不足していた。特にキックオフからの20分間は、先制したにもかかわらず、多くのミスをしてしまい、その結果として失速した」との言葉でベティス戦を振り返る。
また、ヴィニシウスは前記のベティス戦のピッチに立ったことで、24歳にしてレアル・マドリードでの公式戦通算300試合出場を達成。今や押しも押されもせぬ“エース”として君臨しているが、「僕はこのユニフォームを身に纏い、今でも信じられないようなことを経験している。まるで夢の中で生きているかのような感覚さ。これからもこのような経験を続けていきたい」と語った。
マドリード・ダービーのファーストレグは、キャリアの中で何度も“主役”を演じてきた『サンティアゴ・ベルナベウ』が舞台。レアル・マドリードの背番号7を託されたウインガーは、次のような言葉で意気込みを口にしている。
「明日は素晴らしい試合になるだろう。このスタジアムでは、ファン・サポーターはいつだって僕らのそばにいてくれる。頼もしい味方さ。僕ら選手たちも、見応えのある試合をする準備はできているよ」
既にラ・リーガでのマドリード・ダービーは全2試合を消化しており、どちらも1-1のドローでタイムアップ。
【ハイライト動画】2月のマドリード・ダービーはドロー