リーグフェーズで6勝1分1敗を記録し、勝ち点「19」の3位でラウンド16に駒を進めたアーセナル。
6点をリードしてセカンドレグに臨むアーセナルは、プレミアリーグの戦いから大幅にターンオーバーを敢行。ジョルジーニョ、キーラン・ティアニー、ラヒーム・スターリングといった面々に加えて、ベン・ホワイトは負傷からの復帰後公式戦初の先発に名を連ねた。
スコアは序盤のうちに動く。アーセナルはGKダビド・ラヤからのロングフィードで敵陣へ侵入すると、1度はボールを失ったものの、素早い切り替えを見せたスターリングが敵陣右サイドでボールを奪取。中央へ繋ぐと、ボールを引き取ったオレクサンドル・ジンチェンコはカットインから左足一閃。強烈なミドルシュートを突き刺し、アーセナルが幸先の良いスタートを切った。
だが、PSVも前半のうちに反撃へ。18分、敵陣左サイド内側の位置で前を向いたイサーク・ババディがスルーパスを送ると、中央から追い越す動きを見せたフース・ティルが相手を引きつけて横へ流す。並走していたイヴァン・ペリシッチはファーストタッチが足元に入りすぎたものの、コンパクトな振りから左足でゴールネットを揺らし、試合を振り出しに戻した。
セカンドレグ単体で見ると追いつかれる形となったアーセナルは29分、敵陣左サイド大外へ開いたデクラン・ライスが斜めのパスを差し込むと、“9番”として起用されたミケル・メリーノがダイレクトでフリック。
だが、続く37分にはチャンスをモノにする。敵陣右サイドで前を向いたスターリングが縦へ仕掛け、相手2枚を振り切ってクロスボールを供給。ボックス内へ飛び込んできたデクラン・ライスがヘディングシュートを叩き込み、アーセナルが勝ち越しに成功した。
終盤の41分にはアーセナル陣内でミスが発生。ホワイトからの横パスが引っ掛けられたものの、ボックス左へ侵入したクハイブ・ドリウエフがフィニッシュへ持ち込むと、猛スピードでカバーリングに入ったガブリエウ・マガリャンイスがブロック。ゴールを許さず、1点リードでハーフタイムに突入した。
後半へ入ってからはPSVのチャンスシーンが増えたものの、次の1点は生まれずに時計の針が進む。それでも70分、PSVはピッチ中央付近でボールを奪ったところからショートカウンターを発動。ババディからのスルーパスに抜け出したドリウエフがGKラヤの位置を見て見事なループシュートを沈め、再び試合は振り出しに戻った。
終盤にはスターリングに決定機が到来したものの仕留めることはできず、タイムアップの笛。この結果、アーセナルは今季CLのホームゲームにおける全勝記録がストップしたものの、2戦合計スコアでは9-3と力の差を見せつけ、2シーズン連続の準々決勝進出を決めた。
準々決勝・ファーストレグは来月9日からスタート。アーセナルはレアル・マドリードと対戦する。
【スコア】
アーセナル 2-2(2戦合計:9-3) PSV
【得点者】
1-0 6分 オレクサンドル・ジンチェンコ(アーセナル)
1-1 18分 イヴァン・ペリシッチ(PSV)
2-1 37分 デクラン・ライス(アーセナル)
2-2 70分 クハイブ・ドリウエフ(PSV)