今季、マンチェスター・シティは自分たちが作り上げた4連覇という前人未到の記録を塗り替えるべく、5連覇を掲げてシーズンをスタートさせたが、蓋を開けてみると近年稀に見る大不振が続いている。
一方で、ブライトンは今季より指揮を執るファビアン・ヒュルツェラー監督の下、決して悪くない戦いを続けており、前節終了時点での成績は12勝10分6敗。現在の順位は7位だが、4位のマンチェスター・シティとは勝ち点がわずか「1」しか離れておらず、来季のCL出場も決して夢物語ではないだろう。現在はFAカップも含めた公式戦6連勝中と絶好調で、この勢いのままに、昨季の王者も喰らうことはできるだろうか。
三笘薫がスターティングメンバーに名を連ねた一戦は、立ち上がりの6分にブライトンがチャンスを生み出す。GKからパスを受けたディエゴ・ゴメスが右サイドに展開。ジャック・ヒンシェルウッドがドリブルで持ち運び、浅い位置から右足でアーリークロスを蹴り入れる。ゴール前に飛び込んできた三笘がダイレクトで合わせると、シュートはGKシュテファン・オルテガがキャッチ。三笘が体ごと押し込んでネットを揺らしたものの、判定はファウルで得点は取り消された。
そんななか、10分にマンチェスター・シティが相手陣内でボールを奪取。
リードを許したブライトンも20分、鋭い突破を見せたジョルジニオ・リュテールのニコ・ゴンサレスと接触。ペナルティエリア正面でフリーキックが与えられる。D・ゴメスとペルビス・エストゥピニャンがキッカーに並ぶなか、エストゥピニャンが左足を一振り。壁の横を狙った一撃をGKオルテガは見送ることしかできず、鮮やかな直接フリーキックでブライトンが追いついた。
すると、39分に再びマンチェスター・シティが先行。敵陣左サイドでヨシュコ・グヴァルディオールが送ったパスは一度相手にカットされるが、すぐさまプレスをかけて即時奪回する。こぼれ球を拾ったイルカイ・ギュンドアンがピッチ中央のマルムーシュに横パスを出し、軽く持ち運びながらボックス手前で右足を一閃。強烈なミドルシュートは左ポストに当たってゴールへ吸い込まれ、マンチェスター・シティが勝ち越し弾をマークした。
それでも、後半開始直後の48分に再度ゲームは振り出しに戻される。
結局、そのまま試合は2-2で終了し、互いに1ポイントずつを分け合った。このあと、欧州各国の主要リーグはインターナショナルマッチウィークに突入。両チームはインターナショナルマッチウィーク明けにFAカップ準々決勝を控えており、マンチェスター・シティは敵地でボーンマスと、ブライトンはホームでノッティンガム・フォレストと、それぞれ対戦する。
【スコア】
マンチェスター・シティ 2-2 ブライトン
【得点者】
1-0 11分 アーリング・ハーランド(PK/マンチェスター・シティ)
1-1 21分 ペルビス・エストゥピニャン(ブライトン)
2-1 39分 オマル・マルムーシュ(マンチェスター・シティ)
2-2 48分 オウンゴール(ブライトン)