レアル・マドリードは11分にキリアン・エンバペがPKを獲得したものの、キッカーを務めたブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールが失敗。直後にバレンシアの先制を許したレアル・マドリードは、後半開始早々にヴィニシウスが自らの失敗を取り返して、試合を振り出しに戻す。しかし、試合終了間際にバレンシアの勝ち越しを許し、1-2で敗れた。
その後に首位バルセロナはベティスと引き分け、2位レアル・マドリードとの勝ち点差は「4」に広がった。アンチェロッティ監督は「今、リーグ優勝はより難しくなっているが、最後までうまくやるしかない。選択肢はずっと少ない。最後まで戦うのは確かだ」と語り、敗因を次のように分析した。
「フィジカルの問題や技術的な問題ではない。多くのチャンスを作ったが、効果的なプレーは少し足りなかった。今のところ、私たちに対して相手が得点を決めるのは難しい。態度の問題ではない。これは当然の敗北ではない。
また、アンチェロッティ監督は、PKのチャンスを生かせない問題にも言及。フランス代表FWキリアン・エンバペやイングランド代表MFジュード・ベリンガムもPK失敗を経験しているなか、今回はヴィニシウスに託したが実らず。「彼に自信をつけさせようとしたが、彼は外してしまった 」と落胆したアンチェロッティ監督は、PKキッカーをエンバペに変更するか、との質問に対し、「様子を見よう」と答えている。
8日にはチャンピオンズリーグ準々決勝ファーストレグのアーセナル戦を控えている。「アーセナルはもっと攻めてくるから、違った展開になるだろう」と予想した指揮官は、ベルギー代表GKティボー・クルトワとウクライナ代表GKアンドリー・ルニンの「両方のオプションがある」と、U-21スペイン代表GKフラン・ゴンサレスがゴールマウスに立ったバレンシア戦からの変更を示唆している。
【動画】レアル・マドリード 1-2 バレンシア