ヨーロッパリーグ(EL)準決勝・ファーストレグが5月1日に行われ、アスレティック・ビルバオ(スペイン)とマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)が対戦した。

 8年ぶりのEL制覇を目指すマンチェスター・ユナイテッドは、準々決勝でリヨンと激突。
セカンドレグは延長戦に突入したものの、2戦合計7-6と打ち合いを制して準決勝に駒を進めた。対するは、クラブ史上初の同大会優勝を狙うアスレティック・ビルバオ。こちらはレンジャーズを2戦合計2-0で退け4強入りを決めた。マンチェスター・ユナイテッドが直近の公式戦7試合で1勝と苦しむ一方、アスレティック・ビルバオは直近の公式戦10試合で1敗のみと好調を維持。対照的な両者がEL準決勝・ファーストレグに臨む。

 試合は立ち上がりから両チームが相手ゴールを脅かすなか、30分にマンチェスター・ユナイテッドが均衡を破る。敵陣左サイドでのフリーキックの流れからアレハンドロ・ガルナチョがクリアボールを回収。右サイドに展開すると、パスを受けたハリー・マグワイアが巧みなドリブルでマーカーを翻弄する。深い位置まで運んでクロスを入れ、ニアで待つマヌエル・ウガルテがヘディング。大外に逸らしたボールをカゼミーロが頭で合わせ、アウェイチームが先制に成功した。

 さらに2分後、ヌサイル・マズラウィが右サイドからクロスを供給。ゴール前のラスムス・ホイルンドには合わなかったものの、対応したダニエル・ビビアンとのコンタクトをめぐってVARが介入する。
結果的にマンチェスター・ユナイテッドへPKが与えられ、主審はビビアンにレッドカードを提示。キッカーを務めたブルーノ・フェルナンデスが冷静にGKの逆を突き、“赤い悪魔”がリードを2点に広げた。

 数的有利となったマンチェスター・ユナイテッドは、前半終盤に貴重な3点目をマーク。ポゼッションでアスレティック・ビルバオをハーフコートに押し込みつつ、センターサークル内でボールを持ったカゼミーロが縦パスを差し込む。ウガルテがワンタッチでフリックし、B・フェルナンデスがホイルンドに短くパス。フィジカルを生かして密集の中でキープすると、ボールを引き取ったウガルテがヒールで後方へスルーパス。抜け出したB・フェルナンデスがGKとの1対1を制し、確実にネットを揺らした。

 ホームの大声援を背に反撃を試みるアスレティック・ビルバオだが、マンチェスター・ユナイテッドも粘り強い守備で対応。後半は互いに得点を奪えずタイムアップを迎え、マンチェスター・ユナイテッドが3-0で先勝を収めた。セカンドレグは8日にマンチェスター・ユナイテッドの本拠地『オールド・トラッフォード』で開催される。

【スコア】

アスレティック・ビルバオ 0-3 マンチェスター・ユナイテッド

【得点者】

0-1 30分 カゼミーロ(マンチェスター・ユナイテッド)
0-2 37分 ブルーノ・フェルナンデス(PK/マンチェスター・ユナイテッド)
0-3 45分 ブルーノ・フェルナンデス(マンチェスター・ユナイテッド)

【動画】アスレティック・ビルバオvsマンチェスター・ユナイテッドのハイライト!



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