UEFAカンファレンスリーグ(ECL)準決勝・ファーストレグが5月1日に行われ、ユールゴーデン(スウェーデン)とチェルシー(イングランド)が対戦した。

 リーグフェーズで6戦全勝を記録し、勝ち点「18」の首位で決勝トーナメントに駒を進めたチェルシー。
コペンハーゲンを破って8強入りを決めると、準々決勝ではDF森下龍矢が所属するレギア・ワルシャワを下して準決勝に駒を進めた。対するは、ラピード・ウィーンを撃破してクラブ史上初のベスト4進出を果たしたユールゴーデン。準々決勝・セカンドレグで得点を挙げたU-20日本代表DF小杉啓太は、今回の一戦も左サイドバックとして先発出場した。

 試合は立ち上がりの12分にチェルシーがスコアを動かす。相手GKのフィードをカットしてポゼッションを開始すると、センターサークル内でボールを持ったトシン・アダラビオヨが鋭い縦パスを供給。エンソ・フェルナンデスが反転から運んでボックス右角よりクロスを送り、大外で待つジェイドン・サンチョがトラップから冷静にシュートを放って先制点を挙げた。

 43分にはチェルシーがユールゴーデンをハーフコートに押し込み、リース・ジェイムズの縦パスを機に攻撃がスピードアップ。キアナン・デューズバリー・ホールがペナルティエリア手前のE・フェルナンデスに繋ぎ、右脇のノニ・マドゥエケへと丁寧にラストパスを出す。左足で狙ったグラウンダーのシュートがゴール右下に吸い込まれ、アウェイチームが貴重な追加点をマークした。

 さらに59分、チェルシーのロングカウンターが炸裂。自陣ボックス付近でのボール奪取から攻撃に転じ、左サイドをドリブルで運んだコール・パーマーが前線にスルーパスを送る。走り出したニコラス・ジャクソンには合わなかったものの、カバーに入ったマルクス・ダニエルソンとGKの対応が中途半端となり、隙を逃さなかったN・ジャクソンが先にボールへとタッチする。
最後は無人のゴールに決め切り、リードを3点に広げた。

 その後、65分にも小杉のパスミスを起点にN・ジャクソンが4点目を獲得。ユールゴーデンは3分後にショートカウンターから1点を返すが、そのまま試合は4-1で終了。チェルシーが敵地で大きな先勝を収めた。なお、小杉は80分までプレー。セカンドレグは8日にチェルシーの本拠地『スタンフォード・ブリッジ』で開催される。

【スコア】

ユールゴーデン 1-4 チェルシー

【得点者】

0-1 12分 ジェイドン・サンチョ(チェルシー)
0-2 43分 ノニ・マドゥエケ(チェルシー)
0-3 59分 ニコラス・ジャクソン(チェルシー)
0-4 65分 ニコラス・ジャクソン(チェルシー)
1-4 68分 イザック・アレクサンダー・アレマエフ(ユールゴーデン)
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