ここまで33試合を消化したリーグ戦で12勝6分15敗を記録し、勝ち点「42」の10位につけるレアル・ソシエダ。
試合は立ち上がりから一進一退の攻防が続き、互いに決定機を作れないまま時間が経過。久保は鋭いドリブルで積極的に攻撃の糸口を探るが、アスレティック・ビルバオも複数のマーカーで対応して同選手のチャンスメイクを封じにかかる。
39分には自陣でのボール奪取からレアル・ソシエダがカウンターに転じ、パブロ・マリンが左サイドのアイヘン・ムニョスへと配球。前線をうかがいながら運びつつ、左足でアーリークロスを蹴り入れる。ペナルティエリア手前のブライス・メンデスにボールが飛ぶと、相手とのコンタクトで生まれたこぼれ球が左脇のセルヒオ・ゴメスへ。トラップからボレーシュートを狙ったものの、ミートできずに枠を大きく外れてしまった。
こう着状態が続くなか、44分に久保が個人技で魅せる。相手のクロスをGKアレックス・レミロがパンチング。流れたボールが久保につながり、スピードに乗ったドリブルで右サイドを駆け上がる。プレスバックしてきたアレックス・ベレンゲルが対応を試みるが、久保が独特のタッチと絶妙なコース取りでファウルを誘発し、ベレンゲルにイエローカードが提示された。
後半開始早々の49分には久保がゴールを脅かす。味方のフィードにミケル・オヤルサバルが反応。並走していたダニエル・ビビアンに一度はボールをカットされるが、中途半端になったクリアをマリンが高い位置で拾う。すぐさま右で待つ久保に散らすと、ペナルティエリア内で縦に仕掛けながら右足を一振り。だが、枠を捉えたシュートはGKウナイ・シモンに防がれた。
さらに61分、レアル・ソシエダが右サイドでコーナーキックを獲得する。S・ゴメスが左足で入れたインスイングのクロスをB・メンデスがニアでヘディング。しかし、GKウナイ・シモンの好セーブに弾かれて得点には至らない。攻守で存在感を放った久保は82分に交代。結局、そのまま試合は0-0で終了し、互いに1ポイントずつを分け合った。
次節、レアル・ソシエダは10日にアウェイでアトレティコ・マドリードと対戦。アスレティック・ビルバオはマンチェスター・ユナイテッドとのヨーロッパリーグ準決勝・セカンドレグを挟み、11日にアウェイでアラベスと対戦する。
【スコア】
レアル・ソシエダ 0-0 アスレティック・ビルバオ
【得点者】
なし

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