マンチェスター・ユナイテッドが、イプスウィッチに所属するU-21イングランド代表FWリアム・デラップの獲得の最有力候補になっているようだ。13日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。


 現在22歳のデラップは、かつてストークなどで規格外のロングスローを武器に活躍した“人間発射台”こと元アイルランド代表MFロリー・デラップ氏の息子として知られている。2019年夏にダービーの下部組織からマンチェスター・シティのU-18チームに加入し、2020年9月にプロデビューを飾った。

 その後、父の古巣ストークやプレストン・ノースエンド、ハル・シティなどへのレンタル移籍後、昨夏に1500万ポンド(約29億円)に500万ポンド(約10億円)の追加オプションが付随すると見られる移籍金でイプスウィッチに完全移籍し、今季はここまでプレミアリーグで35試合出場で12ゴール2アシストを記録している。

 そんなデラップはイプスウィッチと2029年6月30日までとなる契約を締結しているものの、同クラブが今季降格することが決定したことで、同選手の契約に付随している3000万ポンド(約59億円)の契約解除条項が発動可能となっており、複数クラブから関心が寄せられている。

 ただ今回の報道によると、デラップは今夏のマンチェスター・ユナイテッドへの移籍に前向きになっている模様で、同クラブが獲得競争の最有力候補になっているようだ。

 それでも、デラップの最終的な決断は、マンチェスター・ユナイテッドが21日に行われるトッテナムとのヨーロッパリーグ(EL)決勝で優勝して、来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得できるかにも左右されることが見込まれており、依然としてチェルシーやニューカッスルも獲得を狙っていることが伝えられているが、果たして同選手は来季どこでプレーすることになるのだろうか。
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