チェルシーは、ミランに所属するフランス代表GKマイク・メニャンの獲得を断念したようだ。10日、イギリスメディア『BBC』や同『スカイスポーツ』などが伝えている。


 現在29歳のメニャンはパリ・サンジェルマン(PSG)の下部組織出身で、2015年8月にリールに移籍後、2021年7月にミランに完全移籍した。加入以降は守護神としてチームを支えており、2024-25シーズンは公式戦53試合に出場するなど、加入後4シーズンで通算163試合に出場している。

 そんなメニャンだが、ミランとの現行契約が2026年6月30日までと残り1年となっており、契約延長にサインするつもりがないことが噂されていることから、移籍の可能性が浮上したことを受け、チェルシーが獲得に動いていることが報じられていた。

 すでにメニャンは複数年契約を締結することでチェルシーと個人合意に至り、移籍を希望していることが噂されていたなか、チェルシーは1000~1500万ユーロ(約16~25億円)のオファーを提示。しかし、ミランがさらなる移籍金を要求したことで、契約期間が残り1年の29歳の選手に提示額以上の金額を支払うことをチェルシーが拒否したため、交渉は決裂したという。

 なお、チェルシーには今季起用していたスペイン代表GKロベルト・サンチェスと、デンマーク人GKフィリップ・ヨルゲンセンがいるほか、昨夏にヘンクから獲得して今季はそのまま同クラブにレンタル移籍していたU-19ベルギー代表GKマイク・ペンダースや、再び退団する噂も浮上しているものの、今季レンタル移籍していたストラスブールで好パフォーマンスを披露したセルビア代表GKジョルジェ・ペトロヴィッチといったGKが在籍している。

 このことから、エンツォ・マレスカ監督は新たなGK獲得を求めておらず。メニャン獲得にはクラブのスポーツディレクターが主導して動いていたものの、あくまで適正な価格での獲得を目指していたにとどまっていたため、6月16日から再開される今夏の移籍市場で同選手の獲得には動かないようだ。

 それでも、来夏のフリー移籍に向けて来年1月の移籍市場で仮契約を締結するために再びメニャン獲得に動き出す可能性は残されている模様で、今後の動向にも注目が集まりそうだ。
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