ドルトムントからニースへレンタル中のドイツ代表FWユスファ・ムココにデンマーク移籍の可能性が浮上しているようだ。25日、ドイツメディア『スカイスポーツ』が伝えている。


 現在20歳のムココはドルトムントの下部組織出身で、2020年11月にクラブ史上最年少の「16歳1日」でトップチームデビューを飾った。1カ月も経たぬうちにクラブ史上最年少ゴール記録を更新すると、その後もトップチームに定着し、ここまで公式戦通算99試合で18ゴール8アシストをマーク。18歳でFIFAワールドカップカタール2022にも出場するなど、ドイツの“神童”として大きな注目を浴びた。

 しかし、2023-24シーズンから出場機会が減少し、昨年夏にはニースへレンタル移籍。フランスの地では公式戦22試合出場2ゴール3アシストという成績を残したが、リーグ・アンでのプレータイムは199分間に留まるなどインパクトを残すことができず、レンタル契約に付随していた買い取りオプションは行使されない見込みだ。

 そんなムココだが、今夏に完全移籍でドルトムントを去る可能性が高いようだ。報道によると、デンマークの名門コペンハーゲンが獲得に興味を示し、すでにクラブ間での交渉が最終段階に到達しているとのこと。手続きが順調に進めば近日中にメディカルチェックが実施され、ドルトムントは移籍金として500万ユーロ(約8億5000万円)を手にする見込みだという。

 移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏も、ドルトムントとコペンハーゲンのクラブ間交渉が合意に近づいていると指摘。ムココ自身も新天地での挑戦に前向きで完全移籍を受け入れているようだ。

 ここ数年は思うようなパフォーマンスを見せることができていないムココだが、北欧の地で再出発することとなりそうだ。
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