リーグ戦直近4試合無敗(2勝2分)のアビスパ福岡。
対する京都サンガF.C.は、主将MF川﨑颯太が抜けたものの、同じく日本代表から帰ってきたFW原大智に加え、ミッドウィークに行われた天皇杯で、ケガからの復帰かつ得点を決めたFWラファエル・エリアスもメンバー入り。前節終了時点で3位、と“サプライズ”となっているが、今シーズン初の3連勝でさらなる快進撃に弾みをつけたいところだ。
互いに譲らずにスコアレスで折り返した前半を経て、迎えた後半に均衡を破ったのは京都だった。54分、自陣でのスローインの流れから、敵陣右サイド奥深くに潜り込んだ原がゴール前にマイナスのクロスを供給。ファーサイドのMF平戸太貴のシュートは、相手選手にディフレクションする形でゴールネットに吸い込まれた。なお記録上は、オウンゴールとなっている。
さらに58分、攻撃の手を強める京都が追加点をゲット。身体を投げ出してブロックにいった、福岡CB奈良竜樹のハンドによりPKを獲得すると、キッカーを務めた原がゴール左上にぶち込んだ。
終盤は、ホームで意地を見せたい福岡がゴール前に迫ると、79分にはMF紺野和也が反撃の1点を返した…かと思われたが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の結果、ラストパスを出したMF岩崎悠人のトラップ時のハンドによりノーゴール判定に。が、このままタイムアップかと思われた後半アディショナルタイムにドラマは待っていた。まずは、93分にFWウェリントンが右足でゴールネットを揺らすと、96分にはMF重見柾斗が値千金の同点弾を挙げたのだ。
試合はこのまま2-2でタイムアップ。土壇場で2点差を追いついた福岡は5試合無敗に。一方、京都は3連勝かつ2位浮上のチャンスを逃した。
なお両チームの次戦は、福岡が27日に未消化分の浦和レッズ戦、京都は来月10日に名古屋グランパス戦(6日に天皇杯・町田戦)となる。
【スコア】
アビスパ福岡 2-2 京都サンガF.C.
【得点者】
0-1 54分 オウンゴール(京都)
0-2 58分 原大智(京都)
1-2 90+3分 ウェリントン(福岡)
2-2 90+6分 重見柾斗(福岡)