昨季のチャンピオンシップで優勝を果たし、3年ぶりにプレミアリーグの舞台へ戻ってきたリーズ。
試合は立ち上がりからリーズが主導権を握り、開始早々の5分にチャンスを作り出す。センターサークル内でボールを持ったイーサン・アンパドゥが左サイドに展開。ガブリエル・グドムンドソンがライン際を運びつつ、バックパスを受けたウィルフリード・ニョントが右足でボックス内へと差し込む。ボールは相手選手にディフレクトしながらニアに流れ、反応したヨエル・ピローがダイレクトでシュート。しかし、飛び出してきたGKに防がれた。
31分には左サイドで待つニョントにボールが渡り、縦に流れた味方に縦パスを送る。一度はマーカーに引っかかったものの、プレスバックしたアントン・シュタッハがインターセプトに成功。横パスを受けた田中が遠い位置から右足を振るが、強引に狙ったミドルシュートは枠を大きく外れてしまった。
以降もリーズが攻勢を強め、前半だけで12本のシュートを記録。だが、枠内本数は1本のみと決定力に欠いた数字となった。
後半序盤の55分にもリーズがエヴァートンを脅かす。中盤でのボール奪取から田中にパスがつながり、素早い反転から右サイドの裏にグラウンダーのスルーパスを供給。抜け出したダニエル・ジェームズがドリブルで時間を作りつつ、ペナルティエリア内に侵入しながら右足でクロスを入れる。ニアで引き取ったニョントが体を捻ってシュートに持ち込んだものの、ボールはわずかに枠を捉えきれなかった。
得点を狙う両チームの指揮官は、互いに攻撃的な選手を投入。エヴァートンは71分にジャック・グリーリッシュが途中出場し、新天地デビューを飾った。76分にはカルロス・アルカラスがこの日初の枠内シュートを放つなど、アウェイチームにも勢いが生まれ始める。田中も80分にボックス手前でジャンピングボレーを披露するが、ミートした一撃は枠の上に外れた。
そうしたなか、84分にリーズが均衡を破る。相手のバックパスに合わせて田中がGKまでプレス。
結局、そのまま試合は1-0で終了。田中は後半アディショナルタイムまでプレーし、リーズが開幕白星を掴んだ。次節、リーズは23日にアウェイでアーセナルと対戦。エヴァートンはその翌日にホームでブライトンと対戦する。
【スコア】
リーズ 1-0 エヴァートン
【得点者】
1-0 84分 ルーカス・ヌメチャ(PK/リーズ)
【動画】田中碧による後半ATの気迫あふれるプレス!