現在27歳のエンクンクはパリ・サンジェルマン(PSG)の下部組織出身で、2015年12月にトップチーム昇格を果たした。2019年7月にはライプツィヒに加入し、在籍した約4年間で公式戦172試合出場70ゴール56アシストをマーク。2023年6月に6年契約を締結してチェルシーへ完全移籍した。加入1年目はシーズン開幕直前に手術を伴う負傷を経験したものの、2年目の昨季は公式戦48試合出場15ゴール5アシストを記録した。
チェルシーとの現行契約を2029年6月30日まで残すエンクンク。今夏での退団が噂される同選手にはバイエルンが関心を示しており、エンクンク自身もドイツ王者への加入に前向きな姿勢を見せていると報じられていた。
そうしたなか、エンクンクの代理人がチェルシー首脳陣と会談を実施し、同選手が少なくともあと1年はクラブに残留する方針に決まった模様。『ビルト』によれば、バイエルンがレンタルでの獲得を望む一方、チェルシーは完全移籍での売却を希望しているため、両者の交渉が難航しているという。
しかし、選手側が移籍を求めていることから、依然としてバイエルン加入の可能性は残されている様子。また、ドイツメディア『スカイ』は、すでにバイエルンとエンクンクが口頭合意に至っていると指摘している。果たして、今後クラブ間での交渉は順調に進んでいくのだろうか。