エヴァートンを率いるデヴィッド・モイーズ監督が、イングランド代表DFジェームズ・ターコウスキーに対する判定について不満を露わにした。19日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が同監督のコメントを伝えている。


 エヴァートンは、18日に行われたプレミアリーグ開幕節でリーズと対戦した。試合は互いに無得点で迎えた84分、田中碧のGKジョーダン・ピックフォードへの果敢なプレスをきっかけに、リーズが敵陣でボールを奪うことに成功。アントン・シュタッハが右足でミドルシュートを放つと、ボールは相手にディフレクションしながらペナルティエリア内にいたターコウスキーの左腕に当たった。

 審判はターコウスキーのハンドと判定。理由は、ターコウスキーがボールに対して体を傾けた結果、左腕に当たったというものだった。VARでも判定は覆らず、リーズが獲得したPKをルーカス・ヌメチャが沈め、1-0でリーズの勝利という結果に終わった。

 試合後、モイーズ監督は「特に前半は、リーズが我々よりも優れていた。後半だけでも勝つチャンスはあったと思う」と試合を振り返り、「だが、あのゴールは完全に間違っている。それで負けるというのは厳しいものがある」と判定に疑問を呈した。

 そして、「審判とは話をした。彼らは、腕が体から離れていなくても、体を傾けていればダメだと考えているようだ。サッカーでは体を傾けても許されるはずだ。
誰かが『体を傾けてはいけない』なんてルールを持ち出さない限りは」と審判からの説明について語り、「ボールの軌道は変わった。ターキー(ターコウスキー)が腕をどこで切り落とさなければいけなかったのかわからない。体から離れていたわけでもなく、何か変わった動きをしていたわけでもない」と、判定に至った理由について不満を露わにした。

 なお、ターコウスキーも試合後に「あれはペナルティじゃない。審判が笛を吹いた瞬間、きっと覆るだろうと確信していた」とコメント。「ボールに寄りかかっていたという説明さえ、僕には意味がわからない。本当に理解できない」と、モイーズ監督と同様に判定に対して不満を口にした。


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