現在20歳のテルは、2025年2月にバイエルンからトッテナムにローン移籍すると、昨季はトッテナムで公式戦20試合に出場して3ゴール2アシストを記録。今年7月には完全移籍に移行し、トッテナムと6年契約を結んだ。
しかしテルは、3日にトッテナムが発表したCL・リーグフェーズの登録メンバーから外れてしまった。テルはフランス『Le Telegramme』のインタビューに応じ、「(トーマス・フランク監督は)すごくシンプルに、敬意を持って伝えてくれた。電話で『今回はこういう決断をした』と言われたあと、SNSで(登録メンバーの)リストを見たんだ」と、フランク監督からメンバー外になったことを伝えられたと明かした。
それでも、テルはこのことをバネに結果を残そうと考えているようだ。「リストに入っていてもいなくても、僕はリベンジに燃えていただろうし、もっと結果を残してやろう、プレミアリーグでのシーズンをしっかりとスタートさせようという気持ちは変わらない」と意欲を口にした。そして、「他クラブに行きたい気持ちはない。僕はトッテナムと2031年まで契約を結んでいるし、スパーズの選手だ。ベストを尽くしてプレーするだけだよ」と、トッテナム退団を否定した。
また、テルは昨季を振り返り、「自分が持っている実力をわかっているからこそ、もっとうまくやれたと思う」と悔しさを口にし、「でも、この環境は励みになる。自分の弱点や改善すべき点を理解することができた」と意欲を述べ、次のように続けた。
「どんな状況でも、どんな理由でクラブに加入しても、忍耐が大事だと学んだ。うまくいかないときもあれば、うまくいくときもある。それが人生というものであり、時には自分に値するものに恵まれないときもある。でも、人生でそういう当然受けるべきものを必ず手にするかというと、そうではない。僕はそういう状況で成長し、経験を重ね、今の自分、特に人間性を形作ることができた」