リヴァプールを率いるアルネ・スロット監督が、今夏に加入したドイツ代表MFフロリアン・ヴィルツについて言及した。16日、イギリスメディア『スカイスポーツ』がコメントを伝えている。


 レヴァークーゼンで「10番」を背負い、史上初のブンデスリーガ無敗優勝に大きく貢献したヴィルツは今夏にリヴァプールへ完全移籍。支払われた移籍金は実に総額1億1600万ポンド(約232億円)。移籍市場最終日にスウェーデン代表FWアレクサンデル・イサクが1億2500万ポンド(約250億円)で加入したため、プレミアリーグ史上最高額は更新されたが、“ドイツの至宝”とも称される22歳は大きな期待とともに本拠地『アンフィールド』の芝を踏むこととなった。

 スロット監督の下ではクリスタル・パレスとのFAコミュニティシールドも含め、ここまで公式戦5試合連続でスタメンに名を連ねているヴィルツ。しかし、プレミアリーグでは未だゴールもアシストも記録しておらず、1億ポンド超えの価値を証明しているとは言い難い現状だ。

 そんな中、スロット監督はヴィルツにゴールが生まれていない理由について「ボーンマス、ニューカッスル、アーセナル。そしてホームで18カ月間に渡って無敗だったチーム(バーンリー)との対戦が原因だと思う」と分析。その上で、次のように言葉を続けている。

「新加入選手に注目が集まりすぎている。とりわけ、国内の他のクラブを推す評論家たちは4億5000万ポンド(約900億円)の支出のことばかり口にしているが、売却によって3億ポンド近く(約600億円)を得たことを常に忘れている。獲得した選手たちはたしかに高額だが、今や同等の価値を持つ選手たちとプレーしているんだ」

「チームを強化するためにはこれだけの投資が不可欠であり、もし明日ドミニク・ソボスライを売却すれば、1億ポンド(約200億円)の価値が付くだろう。フロリアンに注目が集まりすぎているが、ここに元からいる選手たちだって4ゴールも12アシストも記録しているわけではない」
編集部おすすめ