ポルトに所属するポーランド代表DFヤクブ・キヴィオルが今夏の移籍を振り返った。9日、イギリス紙『イブニング・スタンダード』がコメントを伝えている。


 現在25歳のキヴィオルは2023年1月にアーセナルへ加入し、公式戦通算68試合で3ゴール5アシストをマーク。長らくバックアッパーという位置付けだったが、昨シーズンは負傷離脱したブラジル代表DFガブリエウ・マガリャンイスの穴を埋める見事なパフォーマンスで評価を高めた。今夏にはポルトガルの名門ポルトへのレンタル移籍を決断。契約には最大総額2700万ユーロ(約48億円)の買い取りオプションが付随している模様だ。

 キヴィオルは新天地でここまで公式戦5試合に出場しており、そのすべてでポルトはクリーンシート(無失点試合)を達成。安定したプレーで今シーズン未だ無敗のチームを後方から支えている。

 そんなキヴィオルが今夏の移籍を回想。「アーセナルは僕がロンドンを離れることを許さず、移籍に同意するまでには長い時間がかかった。僕はサッカー選手として評価されていたし、誰も僕を手放したいとは考えていなかったよ」と前置きしつつ、次のように言葉を続けている。

「(ミケル・)アルテタも僕がポルトガルへ移籍することを望んでいなかったし、不要だと感じたことは一度もなかったよ。移籍の決断は完全に僕自身が下したものだ。プレーしたかったが、ガブリエウと(ウィリアン・)サリバがいたのでチャンスは少なかった。
僕自身がアルテタを説得したんだ。彼に会い、自分の考えを説明した。彼は僕の野心とプレーしたいという願望を理解し、人としてもサッカー選手としても僕の振る舞いに感謝していると言ってくれた」

 より多くの出場機会を求め、アーセナルを離れる決断を下したキヴィオル。「ロンドンに別れを告げるのは、スポーツ面での出場機会を考えると、それほど辛いことではなかったよ」とも明かしている。
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