スペインとモロッコにルーツを持つ、レアル・マドリードに所属するMFチアゴ・ピタルチが、“ラ・ロハ”でプレーすることを切望しているようだ。

 絢爛豪華、多士済々の中盤に、“ラ・ファブリカの若者”が名乗りを上げる。
現在18歳のピタルチはスペイン出身で、アトレティコ・マドリード、ヘタフェ、レガネスのカンテラを経て、2023年にレアル・マドリードに入団。2025年にフベニールA(U-19)に昇格すると、今年2月にはアルバロ・アルベロア監督の下でトップチームデビューを飾った。そして目下、チャンピオンズリーグ(CL)のマンチェスター・C相手に傑出したパフォーマンスを見せたことに加え、ケガ人が続出している台所事情も後押し、プレータイムを伸ばし続けている。

 そんなピタルチは、父方の曽祖父母がモロッコ出身、祖母はセウタ(アフリカ大陸にあるスペインの飛び地)出身ということで、モロッコにもルーツを持っているのだ。これを理由にモロッコサッカー連盟(FRMF)は、かねてより説得を試みていたようで、昨夏にはFIFA U20ワールドカップにU-20モロッコ代表として出場することを打診していたとされるが、同選手が呼びかけに応じたのはU-20スペイン代表だった。

 すると28日、U-21スペイン代表に選出されているピタルチは、スペインサッカー連盟(RFEF)のインタビューに登場。そして、「僕の夢? A代表デビューを果たし、タイトルを獲得することだ」と宣言した。続けて、「僕がここにいるのは、トップに到達したいから。一歩ずつでもね」とルイス・デ・ラ・フエンテ監督が率いるA代表を目指すことを口にしたのだ。

 一方で、スペイン紙『アス』は、「“アトラスの獅子”の願いは本物」とした上で、モロッコ代表が「その可能性が消えるまで、依然として注視し続ける」と指摘。実際、世代別のスペイン代表では常連だったものの、A代表とは縁がなかったことで、モロッコ代表に鞍替えしたMFブラヒム・ディアス(レアル・マドリード)という過去の事例に、“希望の糸”を見出していることを併せて伝えている。

 なお、FIFA(国際サッカー連盟)の規定によると、A代表での出場試合数が『3』以下かつ、トップレベルの大会(ワールドカップ、EURO、コパ・アメリカ等)で代表キャップを獲得していないこと、最後の出場から3年以上が経過していることなどの条件を満たした場合、代表チームの変更が認められるとのことだ。


 レアル・マドリードに彗星の如く現れたピタルチ。この勢いのままに、他国を凌駕するほどの中盤を擁する“ラ・ロハ”にまで上り詰めるのだろうか。
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