次は自分の番では? 警察からの聴取におびえる芸人たち
ダイタクの吉本大や令和ロマンの髙比良くるまなど、オンラインカジノでの賭博の疑いで芸人の事情聴取が相次いでいる。芸歴十数年の芸人Aさんは「今回の事情聴取は氷山の一角。
「そもそも芸人はギャンブル好きが多いですからね。パチンコや競馬の延長でオンラインカジノに手を出す人もたくさんいるはず。先輩芸人との話題づくりのためにオンラインカジノを始める若手もいたほどです」
数年前まで大手芸能事務所に所属していた元芸人のBさんも次のように明かす。
「事務所に所属している芸人に話を聞いたら、今回の事情聴取ラッシュに『次は自分の番では』と戦々恐々としたムードだそうです」
無名でも月50万円を稼ぐ芸人もいる時代
摘発を恐れているのは、意外にも“無名の芸人”だとBさんは言う。「今は空前のお笑いブームで、かつコロナ禍以降はお笑いライブの有料配信も好調。キャパ200人程度の劇場に数千人の視聴者がつく時代です。テレビでは見かけない芸人も、ライブ配信のマージンで月50万円近く手にすることもあるそう。こうした有料配信ライブは事務所が主催しているため、出演するにはその事務所に所属しているのが条件。
事務所はオンラインカジノに手を出した人は申し出るよう通達していますが、フリーでやる自信がない人ほど名乗り出ない。事情聴取ともなれば、令和ロマンのようには守ってもらえず『無名の自分たちは切り捨てられるのでは』と脅えているみたいです」
一方、芸人の闇営業が問題となった2020年代以降、大手芸能事務所は所属タレントへのコンプライアンス講習を強化してきたという。
「今後、摘発されたとしても『違法だと知らなかった』という言い訳はどこまで通用するのか……」(Bさん)
今後も著名人の摘発はあるのか。
取材・文/週刊SPA!編集部
※2月25日発売の週刊SPA!特集「[オンカジ逮捕者続出!]の真相」より
―[[オンカジ逮捕者続出!]の真相]―