こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。
筆者はLINE公式サービスにて、年間約1500件のペースでチャット恋愛相談を受けています。
さて、遠距離恋愛などにおける物理的距離が、交際の大きな障壁になってしまうことはよくあること。国内ならまだしも相手が海外に行ってしまうとなれば、なおのことでしょう。
ただ、海外に行ってしまう相手が普通の男友達だったらどうなるでしょうか? 今回は大学の男友達が卒業後に海外に行ってしまうと聞かされた、都内の女子大生・津村ほのかさん(22歳・仮名)のエピソードをご紹介します。
※この記事は本人の許可を得て掲載しています。ただし、プライバシー保護のため実際のエピソードから一部変更しています。
「今度サシ飲みしない?」と誘われた

「拓真君とは学科の仲間内何人かでよく飲みにいったりする仲だったけど、二人だけで会うのは初めてだったんです。やさしくてちょっとイケメンだったけど、私は長く付き合ってる年上の彼氏がいるので、そういう関係(恋愛関係)には一度もなったことはありませんでした」
告白されるもその後、予想外の展開に
ただ「話したいことがある」という意味深長な理由で呼び出されたため、ほのかさんは“告白される可能性がありそうだな”と思っていたとか。「案の定、飲んでる途中で『ずっと好きだったんだ』ってコクられました。ただ、ここから想定外の展開になっていったんですよ。なんと拓真君、『卒業後はシンガポールに行って知り合いの先輩と起業する』って言うんです。
「最後に思い出がほしい」とラブホに…

「その後2軒目、3軒目に行ってお酒も進んだあたりで、拓真君が『最後にほのかとの思い出がほしい』ってホテルに誘われました。彼氏の顔が一瞬頭をよぎりましたが、こんなに素敵な拓真君ともう二度と会えないかもしれないと思ったら名残惜しさもあって……」
同じ手口でホテルに連れ込まれていた
こうして拓真君と一線を越えたほのかさん。卒業式で拓真君とは顔を合わせましたが、今までどおりの友達として接し、お別れ。男女の関係を持ったことは誰にも言わず墓場まで持っていくつもり……だったそうなのですが。「卒業式後の飲み会に拓真君は来なかったんですが、彼の2つのウソが発覚することになるんです。1つ目は、拓真君は私以外の学科の女友達何人かに、同じようにサシ飲みに誘っていたみたいなんです。それで、私とはそんなに接点のない子が、私を口説いたのと全く同じ『好きだったけどシンガポールに行っちゃうから最後に思い出がほしい』っていう手口で、ホテルに連れ込まれていたことがわかって」
実は“シンガポールいくいく詐欺”

「しかも2つ目のウソはもっとヤバかった。私たちの女子トークを聞いていたべつの男友達が、なんだか目が泳いでいたので、なにか知ってるのかって問い詰めたんです。そしたら口を割って……。拓真君がシンガポールに行ったのは、ある意味本当なんですけど、それは1週間ほどのただの卒業旅行だって言うんです。で、拓真君はシンガポールに移住するわけじゃなく、卒業したら地元の福島にUターン就職で戻るだけだったらしいんですよ……!」
“シンガポールいくいく詐欺”にまんまと引っかかってしまったほのかさん。
その後、拓真君に連絡をしても一切返信はないものの、彼のサークル仲間の女友達も同じ被害に遭っていることが発覚。
<文/堺屋大地>
【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。本連載意外に『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載、『コクハク』(日刊現代)で芸能コラム連載。そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)、『女子SPA!』(扶桑社)などにコラム寄稿。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。公式SNS(X)は@SakaiyaDaichi