そんななか、YouTubeチャンネル「ラッキーマイン」運営するあべむつき氏がAIを活用してお金を稼ぐ具体的なノウハウを詰め込んだ著書『2ヶ月で月30万円を実現する 超初心者でも稼げるAI活用法』(KADOKAWA)が大きな話題を呼んでいる。同書はAmazonの総合ランキングで4位にランクインした(3月12日時点)。
あべむつき氏によると、なんと6歳の子どもがAIを使ってオリジナルグッズの販売に成功した事例まで出てきているという。まだ満足に字も書けない年齢だろうが、AIを使いこなせば商品を生み出せるのだ。

今回は、あべむつき氏の著書に書かれている内容「AI時代に勝ち続けるための10箇条」のうち4箇条を抜粋して紹介する。
AI時代に勝ち続けるために

答えは人工です。
人工物というのはどんどん進化していきますから、天然物はいつか人工物に抜かれてしまうんですよね。
人工知能も、我々の天然の知能よりもどんどん優れていくでしょう。
自分よりも賢いAIを誰もが使えるようになっていくであろう激動の時代にどうやって生きるか?
そんな状況をいかに自分の利に組み込むか?
これから話す10箇条は、全てがAI時代を生き抜くために重要なものです(※編注・本記事では4箇条まで紹介)。
1年後でも、5年後でも、10年後でも、もしかしたら今後の人生でずっと、あなたの人生を有利に進めることができるでしょう。
この本のことは忘れても、これから話す10箇条のことは覚えて、理解して、自分のものにしてください。
①AIに“奪われる”仕事に注目する
AIに奪われない仕事が注目を浴びていますが、真に注目すべきはAIに奪われる仕事です。AIはお金を使わないので、AIが奪った仕事の裏には、AIに仕事をやらせて儲かっている人がいるはずです。
AIに◯◯の仕事が奪われる! という話題を耳にしたら、それで自分がお金を稼げないか考えるようにしてください。
例えば、AIによる自動運転でタクシー運転手の仕事がなくなるなら、あなただったらどうやって稼ぎますか? 自動運転する車を自分で作るのは無理でも、買うことはできるかもしれない。自動運転車を買えば、その車にタクシーをやらせて不労所得を得られるかもしれない。自動運転車が買えなくても「自動運転車で不労所得を目指そう!」という切り口で車を売って紹介料を稼げるかもしれない。
自動運転車に広告を出しても良いだろうし、ウーバーイーツを始めるのも面白いかもしれませんね。自動運転車に乗る様子を動画に撮ってAIに編集させて、YouTube やInstagram に投稿しても良いでしょう。
逆にもっと大きな視点を持っても良いかもしれません。自動運転車が流通すれば、目的地に着いたときに自動運転車を帰らせれば良いわけですから、駐車場の意味も薄れそうです。
そうなれば、駐車場が安く買えるかもしれませんね。タクシーの運転手が大量に職を失うなら、その人たちを雇ってお金を稼ぐ方法を考えるのも良いでしょう。
自動運転1つでもこれだけの稼ぐアイディアが浮かびますし、ChatGPT に聞けばもっと良いアイディアを出してくれるでしょう。
自動運転車が普及したときにお金を稼ぐアイディアを提案します:
1. モバイルオフィスの提供
自動運転車を移動型のオフィスとして貸し出し、仕事や会議ができる空間を提供するサービス。
2. モバイル広告スペースの販売
自動運転車の外装を広告スペースとして提供し、企業に広告を掲載してもらう。
3. 移動型カフェ・レストラン
自動運転車を移動型のカフェやレストランとして使い、特定のルートやエリアで食事やドリンクを提供する。
4. 観光ガイド付きの自動運転ツアー
自動運転車で地域を観光するツアーを企画し、車内でのガイドやマルチメディアを活用した観光情報を提供。
“移動型カフェ・レストラン”や“観光ガイド付きの自動運転ツアー”という面白いアイディアを出してくれました。5年以上お金を稼ぐ方法を発信するYouTubeをやってきたので、こういう発想力には自信があったのですが、どうやらもうChatGPTに負けてしまっているようですね。トホホ……。
世の中が変わるとき、変わらないものに注目するよりも、変わるものに注目したほうがお金を稼ぎやすくなります。これから、あらゆる仕事がAIに奪われていくはずです。また、そんなときにAIに奪われない仕事を探すのはナンセンスです。AIに奪われる仕事にこそ注目するようにしてみてください。
ポイント
◉AIにより世界が変わるなら、変わった世界で自分がどう得をするかを考える
②お金ではなく、お金を稼ぐ仕組みに目を向けよう
100万円もらえるか、月1万円稼ぐ仕組みをもらえるか、どちらかを選ぶなら、月1万円稼ぐ仕組みをもらうべきです。100万円もらってもお金は減っていくだけですが、月1万円稼ぐ仕組みなら、お金が増えていきます。
どんなにお金があっても、お金だけしかなければ減るだけで増やせません。
これからのAI時代、自動化によりさまざまな分野でお金を稼ぐ仕組みを作れるようになるはずです。
このお金を稼ぐ仕組みを、どれだけ多く持つかが、今後のAI時代を生き抜く秘訣になるでしょう。
1つ2つで満足せずに、たくさんの稼ぐ仕組みを構築しましょう。
ポイント
◉お金ではなく、お金を稼ぐ仕組みを求める
③まず数をこなして次に質を上げる
何事も上手くいくコツは、数をこなして、次に質を上げることです。「稼ぐ仕組みを構築しよう!」という話はみんな納得してくれるのですが、多くの人が1つ1つ構築していこうとします。
「1つの稼ぎ方を完璧にしてから、次の稼ぎ方にチャレンジしたい」
気持ちは分からなくもないですが、こういうのは1つ1つやると失敗します。だからこの本でも、1つの稼ぎ方にこだわらず、色んな稼ぎ方を組み合わせて解説してきました。
せっかくAIを使ってお金を稼ぎやすい時代なのに、1つ1つやっていたのでは遅すぎます。自分には同時にやる能力がない、忙しい、今は厳しい。
そんな人でも、AIを使えば1つ1つの作業をこなすことは想像以上に簡単なので、チャンスだと思ったらどんどんチャレンジしてみてください。
学校の勉強も同じですよね。国語、算数、理科、社会とあって、平等に勉強して、学年が上がったらちょっとずつ質を上げていく。
学校の勉強だと、みんなこの方法を受け入れるのに、お金稼ぎの話になると1つ1つやろうとしてしまいます。
せっかくのAIバブルですから、まず数をこなして次に質を上げることを意識してください。
ポイント
◉1つ1つではなく、AIで効率化して複数同時に取り組む
④悩んだら“やる”
混んでいる電車に座っているときに、目の前に足腰の弱そうなおばあさんが立っていたら、「譲ってあげたい」と思う人が多いと思います。ただし、実際に席を譲る人は少ないのが現実です。「譲ったほうが良いかな……?」と思った次の瞬間に「なんとなく恥ずかしい……」「他の人が譲るだろう……」と、やらない理由が山程出てきます。誰がどう考えても善行である「足腰の悪そうなおばあさんに席を譲る」という行為ですら、なんだかんだと理由をつけてやらないのが人間です。AIは進化のスピードが速いので、そんなふうに悩んでいるとあっという間にチャンスを逃します。自分が「やろうかどうか悩んでいるな」と感じたら、やらない言い訳やそれっぽい理屈を振り払い、スグに行動しましょう。
これからのAIの時代、何かを始めるためのコストはどんどん低くなってきます。
例えば昔はYouTubeを始めようと思ったら少なくともビデオカメラとパソコンが必要でした。それが、スマホだけで全てを完結できるようになり、今や、AIを使って1タップで動画を作れるようになりました。
「やる or やらない」の判断材料として、スキルや才能、センスがありましたが、AIが普及すればするほど、そういった能力が関係なくなっていくでしょう。そうなると、明暗を分けるのは完全に“行動できるかどうか”です。とにかくやる、悩んだらやる、良いなと思ったらやる。これからのAI時代で最も大切なキーワードになるはずです。
ポイント
◉AIが発展して、スキルや才能の差がどんどんなくなっていく
◉そんな世界で成功したいなら“即決!即断!即行動!”
<文/あべむつき>