演者がファンと繋がる3つの理由
セクシー女優やアイドル、俳優、芸人など、男女問わずファンと繋がる演者が後を絶たない。コアな界隈ほど繋がりに関する問題は浮上しやすく、なぜか情報が漏洩しがちなため、ほぼ毎日のようにあちこちで炎上騒ぎが起きている。なぜ、演者は一線を超えてしまうのだろうか。わざわざプライベートでのやり取りを希望するその裏には、ピュアな感情だけではなくヨコシマな気持ちが潜むことも多いという。
演者がファンとの垣根を超えたがる理由は、「恋」か「カネ」か、ただの「営業」。だいたいこの3つだと言われている。
「なんとなく気に入ったから、一応連絡先を交換しとくか」なんて飲み会的なノリではなく、何らかの目的があるからこそ近づくのだ。
ファンを食い物にしようと企む場合は高確率で話が泥沼化し、最悪の場合は事件に発展する可能性も考えられる。まずは演者側の心理と、目的について詳しく解説しよう。
本当にファンに恋をするケースも
飲み屋のオネーちゃんが客と恋に落ちるように、ファンを好きになる場合もなくはない。稀にいる「自分を好きな人が好き」といった体質の人だと、割と簡単にファンと恋愛しがちだ。ファンも“推し”に接近できるのは大歓迎なので、きちんと恋をしているのならばお互いにWin-Winでしかないだろう。
昔は手紙に連絡先を書き、返事を待つのが繋がる代表的な方法だったが、近頃はSNSのDMが主流。恋心は止められないし、DMはとても便利な機能であるため、ネットを介して連絡先を交換するパターンが多い。
たとえSNSがプロダクション管理でも、Instagramの「消えるメッセージモード」なんてのを使えば、いとも簡単に壁をすり抜けられてしまう。
ちなみにこれは女性だけではなく、男性タレントにも十分当てはまる事例。むしろ男性タレントが可愛い自分のファンに恋をして、自ら接近するのはかなりの“あるある話”なのだ。
「金銭目的」の繋がりも
男女ともに多いのが、完全なる金銭目的の繋がり。お金に困り果ててファンに頼る場合もあれば、「余裕があるけど、もっともっとカネがほしい」みたいな銭ゲバが、複数の現金を貢いでくれるファンを囲うことも人気商売の界隈では珍しくないこと。「1回のデートでお駄賃は○万円ね」とパパ活のような条件をつけて収入を得る演者、ロマンス詐欺レベルの演者などやり方は多岐にわたり、いずれにせよ危険な方法である。
この手法を取る人は繋がったファンに色恋営業を仕掛けて繋ぎとめるか、「推しと繋がれて嬉しいだろ?」という、オラオラな営業をしてお金を見事にかっさらう。繋がれたファンも金銭の授受を行う現実に違和感を覚えているのだが、“惚れた弱み”とは正にこのこと。
金銭がらみだとバッドエンドを迎えることが多く、貢いだファンが演者の悪行を暴露するなどして、だいたいは炎上騒ぎになる。お金の恨みは本当に恐ろしい。
余計なお世話かもしれないが、貢ぎ・貢がれの炎上が起きるたび、筆者はファンに貢がせる演者の思考回路がちょっと心配になる。
「繋がり営業」の困った演者も

営業をかけまくる演者は、べつに誰に対しても特別な感情を持っていない。イベントに来てほしい、チェキやDVDの売り上げを支えてほしいなど、「とりあえず繋がっておく」といったところである。
この場合“繋がり”とは言いつつも、連絡先を交換するだけか、あるいは数ヶ月にいっぺんプライベートで会える程度で、関係としてはかなり薄め。
しょっちゅう顔を合わせられる繋がりファンは、営業+金銭の援助を狙われているため、注意した方がいい。非常にあくどいが、完全に“沼らせる”には最適な方法と言えようか。
超えてはいけないラインを超えるときは慎重に…
演者も人間だから普通に恋をするし、「繋がりを作る=プロ意識の欠如」とも私は思わない。しかし、相手の懐を狙い、集客目的で相手を勘違いさせるやり方は完全に間違っている。特にお金を引っ張ることに関しては、そもそも稼げていない演者本人に問題があるだろう。すでにお金を遣ってもらっている客の懐に頼りきりだと、いずれは破滅する。誰かをモノとして扱うスタンスならば、逆襲をされるのも仕方がないのだ。
客と繋がる理由はポジティブな理由だけではないからこそ、お互いによく考えるべきである。超えてはいけないラインを超えるときこそ慎重にならねば、ハッピーエンドとは程遠い結末を迎えてしまうだろう。
文/たかなし亜妖
―[元セクシー女優のよもやま話]―
【たかなし亜妖】
元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。