―[ゼロ恋愛 ~経験値ゼロから学ぶ恋愛講座~/堺屋大地]―

 こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。
 筆者はLINE公式サービスにて計1万件以上のチャット恋愛相談を受けてきました。
また知人経由で対面の相談を受けることも多く、性別・年齢問わずさまざまな方の恋のお悩みをうかがい、知見を深めているのです。

 2020年国勢調査によれば、日本人の「生涯未婚率」(50歳時の未婚割合)は年々上昇しており、女性は17.8%、男性に至っては28.3%にも及びます。そんななかで、恋愛がうまくいかないという方々にも筆者の知見が少しでも役に立てばなによりです。

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大の大人がやってしまいがちなNG行動がある

 さて、デートの大定番と言えばランチやディナーをともにする食事デートですが、飲食店での振る舞いで女性から「恋愛対象外」の烙印を押されてしまうことも当然あるのです。

 しかも20代ならいざ知らず、40代・50代になっても女性に幻滅されてしまうような食事中の言動を繰り返している男性も……。

 大の大人で人生経験は積んでいるため、テーブルマナーを間違ってしまったり、テーブルの上をよごしまくったり、クチャクチャと食べながら喋ったり、食べ放題で元を取るのに必死になったりと、若者がしてしまいがちなNG言動には注意しているかもしれません。

 しかし、大人になってもついついやってしまっているNG行動が意外とあるものなのです。そこで今回は、「食事デートで嫌われる40代・50代男性の特徴」を5つ紹介していきます。

①偉そうに店員を呼びつけるなど横柄な態度

 普段、職場では自分より年下の部下や後輩と接することが多いという40代・50代ほど要注意なのが、店員さんへの横柄な態度です。

 特に店員さんが若者の場合に出てしまいがちなのですが、いつもオフィスで部下・後輩に話すように「お~い注文!」、「これとこれ、よろしく」「どれがおすすめ?」などと上から目線のタメ語になっていると、デート相手の女性からの好感度が下がってしまいがち。

 絶対にタメ語がNGというわけではなく、たとえば愛想の良いフランクなタメ語ならば大丈夫なのですが、店員さんが低姿勢なのをいいことに“自分が上・相手が下”という雰囲気が出てしまっていると、それが嫌われる原因になることもあるでしょう。

 店員さんさんに対してきちんとリスペクトの念を持ち、「すみません」「ありがとうございます」といった謙虚な言葉が出るように心掛けたいものです。

②料理が遅いなど些細なことで不機嫌になる

食事デート中、実は女性から「幻滅されている」40・50代男性の特徴5つ。「店員に丁寧」でも気をつけたいポイントが
料理が遅い
 注文した料理が何十分待っても来ないというのは飲食店デートでよく起こるプチトラブル。きちんと注文したはずという自信があるほど、「遅いな」と不機嫌になってしまう人もいるかもしれません。

 そんなときは店員さんにオーダーが入っているかを、「だいぶ前に注文した料理が全然届かないんですが?」のように尋ねると思いますが、あからさまに文句や嫌味のようなニュアンスになっていると、同席する女性としてはあまり気持ちの良いものではないのです。


 また、店員さんの前で女性に「絶対に注文したよね?」と同意を求めるのも、デート相手によっては気まずいと感じるでしょう。

 この場合、店員さんに丁寧な言葉遣いをしていたとしても、発言や表情からイライラが滲み出てしまっていると、女性から「器が小さいな」とネガティブに思われてしまう可能性も。

 たとえ料理の到着がかなり遅くなったり、注文したのにオーダーが入っていなかったりしても、どっしりと構えて、料理が届くまで会話で盛り上げられるような器量の大きさが求められます。

③店内で「美味くない」など悪い感想を言う

 日本人は自分の意見をストレートに発言するのが苦手な人が多いとされていますが、それまでの人生の経験則から、自身の考えや思ったことを「はっきり言う」ことができるというタイプの40代・50代男性も少なくないでしょう。

 それ自体は決して悪いことではないのですが、こと飲食店でのデート中に関しては、「あんまり美味しくないね」、「けっこう高いのにこんなもんか」といったネガティブな感想を率直に発言するのは、控えたほうがいいかもしれません。

 なぜなら、デートでは自分の普段のスタンスを貫くことよりも、「楽しい雰囲気を作ること」のほうが、優先度が高いからです。

 料理やお店に対して不満のような発言ばかりしていると、その場の空気も悪くなってしまうこともあるため、ケース・バイ・ケースで「はっきり言う」といういつものスタンスは抑える配慮ができるといいでしょう。

 “まずい”と感じたのに「美味しい」とウソをついて絶賛する必要はないため、そんなときは料理の味に言及しなければいいのです。

④仕事の用件だからといって長時間スマホ操作

食事デート中、実は女性から「幻滅されている」40・50代男性の特徴5つ。「店員に丁寧」でも気をつけたいポイントが
長時間スマホ操作
 20代・30代の非モテ男性の“あるある”として、女性と一緒にいるときにスマホのゲームや、YouTubeやTikTokなどの動画に夢中になってしまうというものがあります。

 さすがに40代・50代になってデート中にゲームをしたり動画を観たりするという男性は少ないでしょうが、“ゲームや動画じゃなければOK”というわけでもないのです。

 たとえば、スマホで仕事のメールを返していたり、仕事の電話に出たりといった行動が長時間に及ぶと、女性はげんなりしてしまうもの。40代・50代男性の場合は、「仕事は正義」という価値観が根付いている人が多く、「遊んでいるわけじゃなく仕事をしているんだからしょうがない」という感覚で、スマホをずっとイジっているケースがあるのです。

 重要な要件や緊急な要件でどうしても対応しないといけないのであれば、女性に「ごめん、1件だけメール返信するね」「ちょっとだけ電話するね、申し訳ない」などと伝えたうえで、数分程度で片づけられるようにするのがベターでしょう。

⑤「奢ったんだから」と恩着せがましい発言

 最近の若者たちはデートでもワリカンにすることは珍しくありませんが、40代・50代男性であれば、「男が全額支払う」という価値観の人も多いことでしょう。
もちろんそれ自体は悪いことではないのですが、奢ったことをあまりに恩着せがましくすると、好感度急落の原因になってしまうのです。

 たとえば、「奢ってあげたんだからもう1軒付き合ってよ」なんて、2軒目に行くための口実に使うと女性は断りづらくなり、本当はもう帰りたかったとしたら、ますます嫌な気分になってしまうでしょう。

 ちなみに、デート当日ではなく後日に「この前、奢ったんだから」といった発言をわざわざするのが、さらに良くないのは言わずもがな。その恩着せがましい態度にガッカリされ、女性から「恋愛対象外」の烙印を押されかねません。

 ――20代の若者とは違いテーブルマナーなどは身についているかもしれませんが、40代・50代男性ならではの嫌われるポイントがあるということが、おわかりいただいたのではないでしょうか。これを機に、ぜひ飲食店デートでの自身の言動を振り返ってみてください。

<文/堺屋大地>

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【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。本連載意外に『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載、『コクハク』(日刊現代)で芸能コラム連載。そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)、『女子SPA!』(扶桑社)などにコラム寄稿。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。公式SNS(X)は@SakaiyaDaichi
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