副業で始めた仕事が波に乗り、本業の収入を上回るケースもある。派遣社員の事務職として働く傍ら、1年半前の’23年夏に副業で古着販売を始めた田原香織さん(仮名・31歳)もその1人だ。
「古着販売を始める前は、副業で月に10万稼げればいいなと思っていたので、今の成功は夢のようです。副業を初めて人生が変わりました」
とはいえ、最初から順風満帆だったわけではない。
「実は古着販売を始めるちょっと前に、Amazonで物販をやってみたものの、失敗しちゃって……。初期費用を抑えたかったので、独学で勉強してペット用品を中心に手広く扱っていましたが、儲けはほとんどありませんでした。やっていても楽しくなかったですし、私には合っていないなと思って、別の副業を始めることにしたんです」
「正直に言うと、ファッションにはあまり興味がなかったので、アパレルの知識はほとんどありませんでした。でも、出品すればするほど売れると聞き、業務委託で明確な勤務時間が決まっていない私にはピッタリだなって。
私が説明を受けた古着の仕入先が、仕入れゼロ円、初期費用ゼロ円のプランを用意してくれているのも魅力的でした。Amazonの物販を始めたときに、初期費用を捻出するのがたいへんだったこともあり、ノーリスクで始められるならと古着販売を選びました」
仕入先からのアドバイスもあり、田原さんは古着販売を初めてわずか2か月目に12万円の売上を記録した。3ヶ月目は17万円に売上を伸ばし、4ヶ月目となる’24年1月から有料のプランに切り換えて古着販売を本格的にスタートさせる。
「有料プランは仕入れが1着250円になりますが、会社の倉庫に行けば自分で商品をピックアップできるのが大きな魅力でした。会社の担当者に頼んで、送ってもらった商品の中からピックアップする方法もありますが、自分で選ぶことで人気アイテムを確実にゲットできますし、品数を増やすこともできます」
とはいえ、ラクに稼げるわけではない。
「会社の倉庫は大阪にあるのですが、私は福岡に住んでいるので、仕入れに行くときは弾丸ツアーになりがち。少しでも利益を出すために、夜行バスで福岡を出発し、大阪に着いたらすぐに倉庫に向かって商品を選んで、その日のうちに夜行バスで福岡に戻るようにしています。最初はたいへんでしたが、月に2、3回のペースで仕入れをしているうちに、すっかり慣れました(笑)」
商品の撮影は外部のスタッフに任せているというが、商品の仕入れから管理、出品、梱包、購入者のやり取りまで、田原さんが1人で担当しているという。さぞ疲れているかと思いきや、田原さんの表情は明るい。
「売れると思ってピックアップした商品がすぐに購入されると気持ちいいですし、何よりも購入者から喜びの声が届くのがうれしくて、やりがいを感じています。生活を安定させるために始めた副業ですが、今後は会社経営のことも勉強して、古着販売を本業にしていきたいです」
【黒田知道】
古着販売の副業が成功し月の売上95万円を達成
事務職の月給は20万円弱なのに対し、副業の古着販売は今年の1月に売上95万円、利益54万円の最高額を達成。’24年11月から’25年1月の平均売上は約70万円、利益は約45万円と、本業の2倍以上を稼ぐほど好調だ。「古着販売を始める前は、副業で月に10万稼げればいいなと思っていたので、今の成功は夢のようです。副業を初めて人生が変わりました」
とはいえ、最初から順風満帆だったわけではない。
「実は古着販売を始めるちょっと前に、Amazonで物販をやってみたものの、失敗しちゃって……。初期費用を抑えたかったので、独学で勉強してペット用品を中心に手広く扱っていましたが、儲けはほとんどありませんでした。やっていても楽しくなかったですし、私には合っていないなと思って、別の副業を始めることにしたんです」
ファッションに興味がないのに始めた古着販売
「次は失敗できない」と、リサーチに力を入れた田原さんの目に止まったのが、古着販売だった。「正直に言うと、ファッションにはあまり興味がなかったので、アパレルの知識はほとんどありませんでした。でも、出品すればするほど売れると聞き、業務委託で明確な勤務時間が決まっていない私にはピッタリだなって。
私が説明を受けた古着の仕入先が、仕入れゼロ円、初期費用ゼロ円のプランを用意してくれているのも魅力的でした。Amazonの物販を始めたときに、初期費用を捻出するのがたいへんだったこともあり、ノーリスクで始められるならと古着販売を選びました」
仕入先からのアドバイスもあり、田原さんは古着販売を初めてわずか2か月目に12万円の売上を記録した。3ヶ月目は17万円に売上を伸ばし、4ヶ月目となる’24年1月から有料のプランに切り換えて古着販売を本格的にスタートさせる。
「有料プランは仕入れが1着250円になりますが、会社の倉庫に行けば自分で商品をピックアップできるのが大きな魅力でした。会社の担当者に頼んで、送ってもらった商品の中からピックアップする方法もありますが、自分で選ぶことで人気アイテムを確実にゲットできますし、品数を増やすこともできます」
副業が自分のやりたい本業になった

大阪にある会社の倉庫。段ボールの中には大量の古着が
とはいえ、ラクに稼げるわけではない。
現在は「本業以外の時間は、ほとんど副業に費やしている」というほど働き詰めだ。
「会社の倉庫は大阪にあるのですが、私は福岡に住んでいるので、仕入れに行くときは弾丸ツアーになりがち。少しでも利益を出すために、夜行バスで福岡を出発し、大阪に着いたらすぐに倉庫に向かって商品を選んで、その日のうちに夜行バスで福岡に戻るようにしています。最初はたいへんでしたが、月に2、3回のペースで仕入れをしているうちに、すっかり慣れました(笑)」
商品の撮影は外部のスタッフに任せているというが、商品の仕入れから管理、出品、梱包、購入者のやり取りまで、田原さんが1人で担当しているという。さぞ疲れているかと思いきや、田原さんの表情は明るい。
「売れると思ってピックアップした商品がすぐに購入されると気持ちいいですし、何よりも購入者から喜びの声が届くのがうれしくて、やりがいを感じています。生活を安定させるために始めた副業ですが、今後は会社経営のことも勉強して、古着販売を本業にしていきたいです」
【黒田知道】
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