今回は高学歴で一流企業に勤務している兼業男優に、男優になったワケを聞いてきた。
筑駒出身で一流企業勤務のエリートがAV男優になったワケ
開成や灘と並ぶ、偏差値70超えの難関男子校として知られる筑波大学附属駒場中学校・高等学校(通称筑駒)。そこから一橋大学に進み、現在はプライム上場企業に勤務しながら、平日の夜間や土日休みを使ってAV男優兼監督としても活動しているのが奈央さん(37歳)だ。本業の年収は1000万円を超える。生活していくには十分な稼ぎに見えるが、夜の世界でさらに副業を始めた背景には、借金返済という切実な動機があったと明かす。
「育ったのは母子家庭。かつ親族の借金が700万~800万円近くあったこともあり、副業がないと生活が苦しい環境でした。社会人になってからは知り合いの紹介で女性用風俗店のキャストとして働いていた時期もあります。そこで月に20~30本程度は指名が入るようになり、一気に300万円ほど返済できました」
非日常な撮影現場にのめり込み…
SNSでの募集を見つけ、並行してAV男優としての活動も開始する。「最初の作品で、非日常の光景が面白くなり、継続的に参加するようになりました」
さらに収入を増やすべく同人AV監督に。それも家族のために…

「10年後、20年後を見据えたときに安定した稼ぎが得られるのは本業ですが、貯金もできなかったのでより生活を安定させるためにアダルト関連の収入は欠かせません。
エロ関係の副業はすべて「妻公認」
多方面に及ぶ奈央さんの副業は、すべて「妻公認」というのだから驚きだ。
性的・知的関心を満たすためのAV男優という生き方
本業以外の時間をかくもエロに捧げられるのは「性的・知的な関心の両方を満たせることが大きい」と自己分析する。「もともと中学生の頃から『洋物』のハードなAVを見ていました。社会人になって、ハプニングバーに通っていた時期もあります。ハプバーで払うのは入場料程度。経済力に秀でず、見た目にも決して冴えないおじさんが、女のコを引き連れていることがある。彼らがどうやって女性の心を掴んでいるのか、そのメカニズムに惹かれたんです」
奈央さんにとって、副業は生活を助けるツールであり、同時に、知的な関心を深める研究対象でもあるのだ。
取材・文/週刊SPA!編集部 イラスト/bambeam
―[[AV男優する上級国民]の肖像]―