6月15日、名古屋・栄を拠点に活動するアイドルグループ・SKE48の12期生、13期生による「可能性こそが未来」公演がSKE48劇場にて初日を迎えた。
SKE48「可能性こそが未来」公演より©2025 Zest, Inc.
SKE48「可能性こそが未来」公演より©2025 Zest, Inc.
本公演は2023年10月に加入した12期生と、2025年3月に加入した13期生による新公演で、この日は長谷川雅、河村優愛、松川みゆ、伊藤虹々美、川村昇子、雲井紗菜ら12名の若手メンバーがステージに立った。
『overture』が鳴り止み、『青空片想い』から公演はスタート。12名がそれぞれ違った制服衣装で個性を見せつつ、初日というこの日しかないステージにメンバーたちは大振りのパフォーマンスで魅せていく。全体曲は『逆上がり』、『2人乗りの自転車』と続き、初代Team Eが行っていた公演からの選曲に、早くもSNSでは当時を懐かしむ投稿が寄せられていた。
最初のMCでは、客席からサプライズで初日を祝うメッセージが掲げられ、メンバーたちからは感激の声が上がった。倉本羽菜は「『青空片想い』を聴いていただいて、私たちに片想いしちゃいましたか? 今日はみなさんがメンバーと両想いと確信してもらえるようなパフォーマンスで愛を伝えていきたいと思います!」と『恋落ち宣言』で客席を沸かせた。
『Glory days』をパフォーマンスする(左から)河村優愛、長谷川雅、近藤海琴©2025 Zest, Inc.
『フィンランド・ミラクル』は(左から)倉本羽菜、松川みゆ、太田愛恵が可憐に披露©2025 Zest, Inc.
ユニットブロック1曲目は『Glory days』から。長谷川、河村、近藤海琴が登場すると劇場はどよめきに包まれ、反応を受け3名は息を切らすほどの熱量のあるダンスで期待に応えた。『フィンランド・ミラクル』では松川、倉本、太田愛恵が可憐なダンスで釘付けに。特に松川は『逆上がり』と比較した振り幅のあるダンスで注目を集めた。
(左から)奥野心羽、川村昇子のクールさと声量で魅せる『てもでもの涙』©2025 Zest, Inc.
アイドル色全開の『ガラスのI LOVE YOU』で釘付けにする(左から)雲井紗菜、南澤恋々、桒原椿、伊藤虹々美©2025 Zest, Inc.
2人ユニット曲の『てもでもの涙』は奥野心羽と川村で披露。歌い出しのクールさから一転、終盤にかけて力強さが増す川村が歌声で圧倒していく。『ガラスのI LOVE YOU』は伊藤、雲井、桒原椿、南澤恋々が、アイドルらしくファーがあしらわれたピンクの衣装で笑顔を振りまき劇場を沸かせた。
SKE48「可能性こそが未来」公演より©2025 Zest, Inc.
SKE48「可能性こそが未来」公演より©2025 Zest, Inc.
SKE48「可能性こそが未来」公演より©2025 Zest, Inc.
再び全体曲のブロックに移行し、セットリストは『ほっぺ、ツネル』、『火曜日の夜、水曜日の朝』と楽曲の雰囲気もガラリと変化。終盤にはSKE48指折りの激しいダンスナンバー『FRUSTRATION』を全員でパフォーマンス。センターは河村が務め、陽気なキャラクターと髪を振り乱して踊る姿の相性は抜群。全員で揃えた“獅子舞ダンス”も圧巻だ。本編ラストは『鳥は青い空の涯を知らない』をしっとりと歌いアンコールへ。
SKE48「可能性こそが未来」公演より©2025 Zest, Inc.
SKE48「可能性こそが未来」公演より©2025 Zest, Inc.
観客から出演メンバーのニックネームがコールされる中、今度はお揃いのTシャツに着替え『バズーカ砲発射!』を全員で歌唱。ファン人気も高い楽曲だけに、アンコール明けも元気なメンバーたちは観客たちの胸を打ち抜いていく。ここで松川が「まだまだ未熟な私たちですが、今日こうして大切な初日に立たせていただいていることへの感謝を忘れずに、これからも一生懸命活動していきたいと思います。これからも応援よろしくお願いします」と挨拶。最後は公演のタイトルにも引用されている『未来とは?』を熱唱し「可能性こそが未来」公演を締めくくった。
<文/安藤龍之介>
【12期生 Team E 長谷川雅・コメント】
公演の初日に出させていただくということが初めてだったので練習のときや、リハーサル前もすごく緊張していたんですけど、公演が始まるととっても楽しくて、時間があっという間に過ぎていきました。この「可能性こそが未来」公演をたくさんの方に愛していただけるように、私達みんなで精一杯頑張っていきますので、これからも応援よろしくお願いします。
【13期研究生 川村昇子・コメント】
レッスン期間中、12期生の先輩方と同じ時間練習してきていたはずなのに、個々の実力や全体の気持ちの持っていき方の差に13期生が全然追いつけてないなっていうのがありました。この公演自体、いろんな表題曲だったり、公演曲が混ざった公演で、例えば頭4曲でもストーリー性があったり、中曲ではダンスしすぎないようにするなど、いろんなセットリストがあります。その中で1つの演目を作ることを工夫してきたので、そういうのが初めて形になって、みんなの気持ちが1つになったのが踊っている最中も、歌ってる最中も感じられたので、個人的にすごくうれしかったです!
「未来とは?」までの流れも今までで1番綺麗だったので、そういうものを記憶にとどめていきたいです。そして、この公演はこれからも続いていくので次に出演する13期生のみんなにも1つ1つ伝えていきたいなと思います。