YouTubeで日々、恋愛心理を中心とした男女の恋愛観に関する情報発信をしています、結婚相談所「エースブライダル」主宰の関口美奈子です。
これまでに3万人以上の男性と向き合ってきた私の実体験と男女の心理に関する研究データから、リアルで実用的な情報をお伝えしたいと思います。
女性に“また会いたい”と思わせる男性の特徴
今回は、恋愛においてとても大切なテーマを取り上げます。それは、「デートの後、女性に“また会いたい”と思わせる男性になるには?」というお話。初デートというのは、男女ともに緊張する場面ですよね。服装や会話、場所選び……いろいろ気を使う分、つい「うまくいったかどうか」が気になるものです。
でも、本当に大切なのはその場の盛り上がり以上に、“次につながるかどうか”。つまり、「もう一度会いたい」と思ってもらえるかどうかが、恋愛の成否を大きく左右するんです。
そこで今回は、「次がある男」と「そこで終わってしまう男」の違いを明らかにしながら、“また会いたくなる男性の共通点”を5つにまとめてご紹介します。
①会話の“聞き手”になれる男性は安心感を与える

ただ相槌を打つだけではなく、
・相手の話にリアクションを返す
・自分の言葉で要約し直す
・「それってどうだったの?」と好奇心を示す
といったような姿勢は、女性に「この人は私の話をちゃんと聞いてくれている」と思わせます。これは感情移入効果といって、“自分の話に共感してくれる人=信頼できる人”という印象を強く残す心理的作用が働くからです。
②“完璧”より“人間味”を感じさせる
真面目な男性ほど、“ちゃんとした自分”を見せようと頑張ります。ですが実は、ちょっとした抜け感や素直さのほうが、相手に親近感を与えることがあるんです。たとえば、
・知らないことを「知らない」と言える
・自分のちょっとした失敗談を笑いに変えられる
・得意なことも過度に自慢せず、自然に話せる
こうした態度は、“完璧に見せようとする人”よりもよっぽど魅力的に映ります。ここで働くのがフレーミング効果です。
これは、同じ情報でも“どう伝えるか(枠組み)”によって相手の受け取り方が変わるという心理効果。
でも、自然体でいることが“人間味”として伝われば、それがプラスに働くんです。無理にカッコつけるよりも、自然体のほうが魅力的に映ること、実は多いですよ。
③さりげない気配りが“居心地の良さ”をつくる

たとえば、
・歩くときに車道側を歩く
・荷物を持つタイミングで「持とうか?」と一声かける
・お店で「寒くない?」とさりげなく気遣う
こうした行動に共通しているのは、“相手を主役にしている”ということ。恋愛においては、言葉よりも“態度”が信頼を育てます。その安心感が、“次も一緒に過ごしたい”という気持ちにつながっていきます。
④“また会うこと”を自然に想起させる会話
デート中に未来の話をする男性ほど、次につながる確率が高いです。「今度○○行ってみたいね」「○○が好きならあのお店もいいかも」といった会話が、女性に“次回”を意識させるきっかけになります。これは、ツァイガルニク効果(未完了のことが記憶に残りやすい)を活かした心理テクニックでもあります。“あの話の続き”が気になるという状態を自然に作り出すのです。
未来の話題は、下心なしに交わせば「また会いたい」を後押ししてくれる非常に有効な手段になります。
⑤デートの“締め方”が、全体の印象を決める

たとえば、
・「今日は本当にありがとう、すごく楽しかった」
・「また○○の話、続き聞かせてね」
こうした一言を添えるだけで、心地よい余韻が残ります。これは“ピーク・エンド・ルール”によるもので、人は“終わりの印象”で体験全体を評価する傾向があるのです。帰り際のやさしい言葉こそ、あなたの人柄をもっとも強く印象づけるチャンスです。
恋愛に“魔法”はいらない
デートで次につながる男性になるために、特別なテクニックやセリフは必要ありません。むしろ大切なのは、“一緒に過ごす時間を心地よくする”という姿勢。それが自然と言葉や行動にあらわれて、女性の心を動かします。あなたの本来の魅力を、ほんの少しの工夫で最大限に伝えていきましょう。きっと次のデートでは“また会いたい”と思ってもらえるはずです。
―[恋愛コーチ・関口美奈子]―
【関口美奈子】
恋愛コーチ。結婚相談所「エースブライダル」主宰。メンズ化粧品「ISIKI」開発ディレクター。著書『「最初の男」になりたがる男、「最後の女」になりたがる女 夜の世界で学ぶ男と女の新・心理大全』『気遣いを恋と勘違いする男、優しさを愛と勘違いする女 相手の本性を見抜き、最高のベストパートナーを見つける男と女の心理ルール』が発売中。