YouTubeで日々、恋愛心理を中心とした男女の恋愛観に関する情報発信をしています、結婚相談所「エースブライダル」主宰の関口美奈子です。
これまでに3万人以上の男性と向き合ってきた私の実体験と男女の心理に関する研究データから、リアルで実用的な情報をお伝えしたいと思います。
「ずっと結婚できない段位」に共通している特徴
「最近、いい出会いがなくてさ」飲みの席や同僚との雑談で、こんな言葉を口にしたことはありませんか? 実はこの一言、思っている以上に自分の恋愛運を遠ざけてしまう“落とし穴”かもしれません。
30代を過ぎてくると、仕事にも慣れ、生活のペースもある程度固定されます。そんな中での恋愛は、20代のころのような“自然な出会い”を期待しているだけでは、うまくいかなくなるのが現実です。
では、なぜ「出会いがない」が口癖になってしまうのでしょうか。今回はその理由と、恋愛チャンスを広げるための考え方について、お話ししていきます。
①「出会いがない」の正体は“現状維持バイアス”だった

「職場と家の往復ばかりで出会いがない」
「趣味のコミュニティに女性がいない」
「アプリとか苦手で……」
これらはすべて、現状を変えようとしない自分自身の言い訳であることが多いのです。出会いがないのではなく、“出会いをつくる行動”を起こしていないだけ。
例えば、週に1回でもいい。これまで行かなかった読書会、ランニングサークル、ワークショップなどに足を運んでみる。それだけでも新しい人との接点は生まれます。
「でも、知らない人と話すのは疲れるし……」という声も聞こえてきそうです。わかります。
②チャンスは多いほど迷う。“選択のパラドックス”に要注意
最近はマッチングアプリだけでなく、オンラインイベントやSNS、紹介所まで、選択肢は山のようにあります。なのに、なぜか「誰とも合わない」と感じてしまう人が多い。これを説明するのが選択のパラドックスです。選べる選択肢が多すぎると、逆に人は決断できなくなったり、選んだあとに後悔しやすくなるのです。
たとえば、アプリで10人と同時にメッセージをやり取りしているとしましょう。最初は「この中の誰かと会えればいいな」とワクワクしていたはずが、
やがて、「もっと合う人がいるかも」と感じはじめ、誰とも深く関われなくなる。結局、誰とも会うことなく「やっぱり出会いって難しいな」と、また元の状態に戻ってしまうのです。
③「行動量」ではなく「選択肢を減らす勇気」がカギ

・お互いに休日の過ごし方が似ている人
・食べ物や生活リズムが似ている人
・結婚に対する温度感が近い人
そして、アプリやイベントに参加した際には、その基準に合う人にしぼって深く関わることを意識してみましょう。選択肢を“減らす勇気”が、実は恋愛成就への近道になるのです。
④「出会いがない」のではなく、“出会い方を変えていない”だけ
ここで、実際にあった30代男性の話を紹介します。彼は「出会いがない」が口癖で、友人から誘われる飲み会やアプリの紹介も断っていました。あるとき、「週1回だけでも出会いの場に顔を出してみよう」と決意し、近所の読書カフェの交流イベントに参加したのが転機になりました。参加者同士が読んだ本について語り合うスタイルで、緊張せず自然に会話ができたそうです。
そこで出会った女性とは、読書の趣味がぴったり合い、少しずつ距離が縮まっていきました。数か月後にはお付き合いが始まり、いまでは婚約間近です。彼が変えたのは「行動量」ではなく、「出会い方」。つまり、“現状維持のやり方”を少し手放しただけだったのです。
⑤自分の心の動きに、まず気づくことから

自分は新しいことに挑戦しているだろうか? 自分の理想像に合う女性を、明確にイメージできているだろうか?選択肢が多すぎて迷っていないだろうか?
恋愛は、戦略でも駆け引きでもなく、「気づきと修正の繰り返し」です。30代だからこそ、自分の行動を柔軟に見直す力があります。
“出会い”は、どこかに転がっているものではありません。
代わりに口してみるべき言葉
「出会いがない」は、今すぐ手放していい言葉です。代わりに、「次、どんな出会い方を試してみようか?」。そんな問いかけを、自分にしてみてください。
それだけで、あなたの恋愛は静かに、でも確実に動き始めます。
―[恋愛コーチ・関口美奈子]―
【関口美奈子】
恋愛コーチ。結婚相談所「エースブライダル」主宰。メンズ化粧品「ISIKI」開発ディレクター。著書『「最初の男」になりたがる男、「最後の女」になりたがる女 夜の世界で学ぶ男と女の新・心理大全』『気遣いを恋と勘違いする男、優しさを愛と勘違いする女 相手の本性を見抜き、最高のベストパートナーを見つける男と女の心理ルール』が発売中。 YouTubeチャンネル「みなこの圧倒的モテ男TV」は開設1年半で総再生数が5000万回を突破(Xアカウント:@sekiguchiminako)