「アイドルだったこと、娘に言ってない」アイドリング!!!、TIF15周年で奇跡の再集結！

　2025年8月1日から3日までの3日間にわたり、お台場・青海周辺エリアで開催されるTOKYO IDOL FESTIVAL 2025（TIF2025）。世界最大級のアイドルフェスとして知られるこのイベントが15周年を迎えた今年、多彩なグループが出演する中で、初日にかつてTIFの“顔”だった伝説のバラエティ系アイドルグループ「アイドリング!!!」が1日限りの復活ステージを披露した。



　アイドリング!!!はTIFがスタートした2010年から2015年まで、6年にわたってホストを務めていたグループ。TIF15周年という節目の年に合わせ、そしてグループ解散からちょうど10年となるタイミングで再集結が実現した。

　同グループは2006年10月、フジテレビのCS番組『アイドリング!!!』と連動して誕生。バラエティ色の強い企画と、体を張った挑戦的な企画が話題を呼び、朝日奈央、菊地亜美、横山ルリカら、後にテレビやメディアで活躍するタレントを多数輩出した。2015年10月、番組終了とともに行われた日本武道館でのラストライブをもって全員が卒業し、グループは活動を終えた。

　そんなアイドリング!!!が今回、TIF2019での1日限りの復活以来6年ぶり、さらには2020年のフジテレビCS放送「バカリズム特番～アイドリング!!!の恩返し～」以来となる5年ぶりの再集結を果たした。出演メンバーは、遠藤舞、外岡えりか、森田涼花、河村唯、長野せりな、酒井瞳、朝日奈央、菊地亜美、橘ゆりか、大川藍、倉田瑠夏、関谷真由、佐藤ミケーラ倭子の13人。現在もタレント、俳優、モデルなど多方面で活躍する卒業生たちが、この日のために用意された衣装でTIFの初日ステージに集結した。


　MCでは今回の発起人でもある朝日が進行を務め、菊地は「動いたのは卒業以来」とステージ序盤から疲労の色を見せ、「アイドルだったことは娘に言ってない」と発言。これに対し、同じく6歳の娘を持つ大川も「私もモデルとしか言ってない」と明かして笑いを誘うなど、番組仕込みのトーク力は健在だった。

　ブランクを感じさせないパフォーマンスでは、1stシングル「百花繚乱アイドリング!!!」から、夏にぴったりな「サマーライオン」、メンバーにとって特別な思い入れがあるという「Shine On」などを披露。最後はデビュー曲「ガンバレ乙女(笑)」で全６曲・約40分のステージを締めくくった。

　さらにライブ後には、一部メンバーが特典会にも参加。アイドリング!!!ファンの総称である「ファン様」との久々の交流も行い、再会を楽しむ様子が見られた。

　TIFの節目の年に、アイドルとして1日限りの輝きを見せたアイドリング!!!。その笑顔と絆は、今も色あせることなく、多くの観客の胸に刻まれたに違いない。今後のさらなる再結集にも期待が高まる。


【セットリスト】
１・百花繚乱アイドリング!!!
２・女神のパルス
３・キャラメルラテ飲み行こー！
４・Shine On
５・サマーライオン
６・ガンバレ乙女(笑)

取材・文・撮影／橋本欽也

―［TIF2025］―