お盆は先祖の霊を迎え入れ、家族と静かに過ごすもの。地元に帰省する人も多いはずだが、そこで再会した人たちとの間で嫌な思いをすることもあるかもしれない……。

お盆の帰省時に女子会よりも元カレを優先

「もう2度とお盆には帰省しません」ケチすぎる兄嫁が放った“最...の画像はこちら >>
「やっぱりお盆ってみんな帰るもんなんですよね」と苦笑するのは、丸山さやかさん(34歳・仮名)。彼女はお盆に帰省した際に、めんどくさいトラブルに巻き込まれたようだ。

「地元に帰る話を仲の良い女友達のグループLINEでしていたら『じゃあ飲もう!』となったんですが、その日に昔大好きだった元カレにも誘われてしまったんですよ……」

 高校時代に何回もアタックしてやっとの思いで付き合えた彼は、現在、バツイチ子なしで東京在住。たまたまLINEがきて舞い上がってしまったという。

「私も絶賛婚活中なんですが、アプリではいまいち良い人に出会えなくて。元カレをそこまで引きずっていたわけではないけど、やっぱり結婚するなら地元が一緒とか、昔から知っている人がいいなって思い始めていたところだったんです」

ドタキャンした女子会メンツとまさかのバッティング


 さやかさんは先に決まっていた女子会を「甥っ子の面倒を頼まれてしまったから」と断り、元カレと飲みに行くことに。地元で人気の居酒屋で乾杯していると、事件は起こった。

「駅で待ち合わせて居酒屋で早速ビールで乾杯したところで『え、さやか!?』と声をかけられたんですよ」

 そう、なんと女子会の場所も同じ居酒屋だったのだ。

「最初は宅飲みだって聞いていたので、バッティングはないと思っていましたが、店で飲むことになったそうで……まぁ、田舎だからみんな行くところは一緒なんですよね(苦笑)」

 そして結局は流れでみんな一緒に飲むことになってしまい「うちらの予定ドタキャンして元カレかよぉ!」と散々いじられたそうだ。

過去の恋愛話を散々イジられて…


「天真爛漫で空気の読めない友達が、私の恋愛遍歴を酔った勢いでしゃべりまくって、元カレは爆笑。帰り際に『友達としてまた飲もう!お前こんなに面白いやつなんだな!』と完全“友達”認定されてしまいました」

 後日、友人にドタキャンを謝りつつも「実は元カレとヨリを戻せないかなって思ったのに!」と笑い混じりに話すと、

「正直に言ってくれたらよかったのに!」と怒られたんだとか。

「まぁ、そうですよね。言わなかった私が悪い。でも東京なら、なかなかこんなことにはならないのになぁー」

ケチすぎる兄嫁との金銭トラブル


「もう2度とお盆には帰省しません」ケチすぎる兄嫁が放った“最低な一言”にア然…37歳女性の告白
出前の握り寿司
「だからお盆は帰りたくないんです」と少々怒り気味に話してくれたのは、遠藤美嘉さん(37歳・仮名)だ。美嘉さんはとにかく兄嫁と「合わない」んだとか。

「もー、とにかくケチ! すごいケチ! ケチでも結構なんですが、他人を不快にさせるレベルのケチなんですよ!本当に迷惑」

 美嘉さんは東京で営業職をしており、年収は600万円あるが、3つ年上の兄は地元で事務職をしており、年収は400万円いくかいかないかといったところ。


「確かに私の方が年収はいいけど、そもそも東京と地元で物価が違いますから。なんで義理姉が私の年収を知っているかというと、母がうっかり自慢してしまったんですよね『美嘉は頑張ってるのよ』みたいな感じで」

 年収を知られてからというものの、お土産のリクエストや姪っ子へのプレゼントの催促などが「えげつない」そうだ。

「並んで買うような焼き菓子の8000円もする詰め合わせとか、姪っ子の欲しい洋服なんて1万円以上(苦笑)。こっちから好きで買ってあげるならまだしも、指定されるって気分が良くない。でも母も父も『帰ってこい』と言ってくれるので、渋々帰ったんですが……」

 兄夫婦が寝静まり、両親と美嘉さんでお茶を飲んでいた時。両親は「交通費もかかるのにお土産は大変でしょう」と2万円くれたそうだ。

「確かに行くだけで3万円以上かかるから出費が痛いっちゃ痛いんですよね。その気持ちが嬉しいし、ありがたくもらっておきました」

親にもらったお小遣いを「宿泊費」「我が家のお金」と回収してきた兄嫁


 翌朝、帰り支度をしていると兄嫁に声をかけられた。

「お礼でも言ってくれるのかと思ったら『今回2泊なんで食費と宿泊費諸々で2万円ください』と言うのです。昨日のやりとりを見ていたようで『あれは我が家のお金なんで』と……。何を言っても聞かないので、2万円投げつけてやりました。なんで兄はあんなに頭おかしい女と結婚したんだろう」

 予定よりも早い時間に実家を出て『もう2度と帰りません』と家族のグループLINEを抜けたという美嘉さん。
いまだに怒りはおさまっていない。

「義姉は『今はインバウンドだから、2泊2万で3食ついているって安いですよ?』『うちは安月給なんで』とか言ってました。もう2度とお盆には帰りませんし、義姉がいない時しか実家にも帰らないつもりです」

 ただ、心配なこともあるようだ。

「ものすごい節約をして家を建てるみたいなんですが、周りの人にもとんでもないせこいことを言って、姪っ子や兄が嫌われないか心配ですね。でも私がサポートするのも難しいっていう……」

 美嘉さんはもともと結婚願望がなかったようだが「義姉を見て、より結婚したくなくなりました。どんな好きな相手でもあんなバケモンみたいな女が親族にいたら無理……」と深いため息をついていた。

<取材・文/吉沢さりぃ>

【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
編集部おすすめ