大人の社交場・銀座のクラブにホステスとして勤めているみずえちゃんと申します。
断りたいキャバ嬢VS断らせたくないおじさん
Googleの検索欄に「キャバ嬢 店外デート」と入力すると、サジェスト欄には
「キャバ嬢 店外デート 脈あり」
「キャバ嬢 店外デート ホテル」
「キャバ嬢 店外デート 脈なし」
「キャバ嬢 店外デート 誘われた」
「キャバ嬢 店外デート 断り方」
などが表示されます。
店外デートの誘いに応じてもらえたってことは脈あり?脈なし?と浮かれて「もしかしたらホテルもアリなのか」と張り切っているおじさんたちと、お誘いの断り方を模索するキャバ嬢の少し不幸なすれ違いを想像してしまいます。
出勤前のキャバ嬢がお客様とお店の外で食事などをする「同伴」や、主にその日の飲食代のお礼として応じている「アフター」と異なり、店外デートの場合は彼女たちに対して支払われる報酬は基本的にはありません。
よって店外デートを「損得勘定なしの純粋なデート」と捉え、喜ぶおじさんが多いです。キャバ嬢と「付き合ってる」とか言い出すおじさんのほとんどがこれです。
もちろんおじさんには下心があるわけで、1番の関心ごとといえば、脈あり・なしよりも、ホテルであんなことやこんなことができるのか、それともできないのか、じゃないでしょうか。
そこで今回は、店外デートでホテルに行く方法を解説してみたいと思います。
Yahoo!知恵袋に現れた「男としてホテルに誘うべきなのか」と悩むおじさん
Yahoo!知恵袋に興味深いお悩みが寄せられていました。
<今度、初めてキャバ嬢の人と店外デートをするのですが、食事に行った後はどうしたらいいのでしょうか。その方は同伴のつもりはなく、完全オフだそうです…男としてホテルへ誘うべきなのでしょうか。そうして欲しいような匂わせはありましたが、私としてはそれはまだ早いと考えています。しかし行かずに気まずくなり、今後の関係性に影響が出てしまうのも本意ではありません>
そうして欲しいような匂わせ?笑止笑止。おじさんが横浜流星か吉沢亮級のイケメンならば話は別ですが、そうじゃないとしたら「そうして欲しいような匂わせ」は、たぶんというか絶対にないです。
匂わせというのは、おじさんが「お部屋に温泉が付いているホテルもあるみたいだね」と、キモいジャブを打ったのに対し、彼女が
「へー、素敵ですね!」
と、社交辞令で応じたとか、どうせその程度の話だと思う。
だいたい「男としてホテルへ誘うべき」ってどういう意味なんだろう。そうするのが男としてのマナーであり、正しい態度であるってことでしょうか。
「まだ早い」と、渋い顔をしておきながら、ズボンのファスナーはもうすでにおろしていそう。ホテルに誘いたいのはおじさんなのに、それを「日本男児の慣習であるから仕方ないのだ」と、しぶしぶやってますみたいな顔してんなよ。
脈なしおじさんの例 その①すっとぼける

「絶対に何もしないから」
と、オネエチャンをホテルの部屋に誘導し
「一応、ツインルームですけど……」
と、使い古されたやり方で頑張っているおじさんはいまだにいます。
「絶対に何もしないから」
と、おじさん本人がすっとぼけているのですから、オネエチャンもすっとぼければいい。この場合だと、ホテルに入るところまでは達成できるかもしれませんが、その先は期待できません。よって、脈なしルートです。
だって「何もしないから」と宣言しておいて、何かしちゃったら大問題ですよね。
脈なしおじさんの例 その②堂々と宣言する
性的同意を事前に確認すべし、といった最近のトレンドをいち早く取り入れているおじさんも少なくありません。
滑稽なのは「事前に確認する」という点にだけ着目しているため、相手の女性にまずは好意を持ってもらえるように努力するとか、関係を深めるとか、お互いの気持ちを確認するなどのプロセスをすっ飛ばして
「ホテルでHしましょう」
と、なんの脈略もなく同意を求めてくるおじさんがまあまあいることです。
このように、勝利を確信した顔で真正面から立ち向かってきている頭のおかしい男性に対して彼女がとるであろう対応はおそらく3つ。
・「しません」(ハッキリ断る)
このようなおじさんというのは腕力は女の数倍ある上に、言葉は通じないバケモノである可能性が高い。
・「何言ってんの」(すっとぼける)
あなたがまだ話の通じるタイプのおじさんである場合はこれです。「何言ってんの」と、すっとぼけたおすことでなんとなくその場を丸く収める、という対応をとられるでしょう。
・「叶えたい夢があるの……」(ロマンチックな1日を演出)
この場を丸く収めたいし、太い客を失いたくないと考えた彼女は
「叶えたい夢があるの……」
「その夢が叶うまでは恋愛はしないって決めている」
「応援して欲しい」
と、あなたにうったえるでしょう。
いずれにせよ脈なしルートです。
店外デートでホテルに行く方法

かといって、相手の女性にまずは好意を持ってもらえるように努力するとか、関係を深めるとか、お互いの気持ちを確認するなどのステップを踏むのは「めんどうだ」と感じているおじさんがおそらく大半でしょう。
ならば、お買い物だと割り切ってしまった方がいいんじゃないでしょうか。その場合は
・仕事熱心で野心家な女に目星を付ける
出世欲のあるキャバ嬢に対しては、ストレートに損得の話をするのがおすすめです。まずは、お店でしこたまお金を使いましょう。話はそれからです。
ノルマが厳しいお店や、賞レースイベントを頻繁に開催しているような高級店で遊ぶことをおすすめします。
・現金や貴金属を好む女に目星を付ける
高額な贈り物を目当てにしているキャバ嬢も少なくありません。
・向上心のある新人に目星をつける
太いお客を探している新人もねらい目です。この場合も、まずはお店でしこたまお金を使いましょう。話はそれからです。
なお、言わずもがなシャバでこれをやってしまうと大問題です。飲み屋は飲み屋、シャバはシャバです。混同しないように気を付けましょう。
「良い人」にすらなれていないお前にはなんのチャンスもない

ホテルでキャバ嬢とあんなことやこんなことを……、と下心全開で挑むなら、キャバ嬢だって今後の売上への貢献や貴金属などの贈り物、それらの継続などを期待して当然です。
まずはしこたまお金を使いましょう。損得でジャッジしてもらうのが1番です。
「そんなことじゃ“良い人”で終わってしまう」と、ふんぞり返って、どうでもいいLINEは頻繁に送るなどしているそこのあなた。
“良い人”にすらなれていないあなたには何のチャンスもありません。南無。
<文/みずえちゃん>
【みずえちゃん】
1989年生まれ。新潟県長岡市出身。関西外国語大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤務する傍ら、キャバ嬢デビュー。結婚、離婚、地方の激安キャバクラを経て、現在は銀座ホステスとライターを兼業。X(旧Twitter):@mizuechan1989