STARTO ENTERTAINMENT所属にジュニア16人グループ・少年忍者の単独コンサート「少年忍者 LIVE 2025 This is 忍者」が8月14日~31日まで、東京・Kanadevia Hallで開催している。‘25年2月に行われたジュニアグループ再編など経て、少年忍者はメンバーが21人から16人へと変わり、現体制になってから初のステージとなる。
今回のコンサートは織山尚大、川﨑皇輝、元木湧、ヴァサイェガ渉、長瀬結星の5人が中心となって構成・演出を担当。タイトルの題字は、織山の直筆。「話をもらって納期を聞いたら、『明日までにお願いします』って言われて(笑)。その日の夜に200枚ぐらい書きました」と話すと、リーダーの川﨑も「俺も文字をチェックさせてもらったけど、そうやってメンバーの愛情と情熱が注がれてるっていいよね」と喜んだ。
オープニングの「Dreamers」で、白い煌びやかな衣装に“NINJA”のたすきをかけた16人が登場すると、会場が一気に華やかに。その後、フレッシュなジュニアを加えた総勢37名で初オリジナル曲「太陽の笑顔」を披露した。ほかにも、「Amazing Summer」「Merry Very Go Round」など、ダンスの振りに“忍者ポーズ”を取り入れながら、夏のお祭りのような賑やかな演出でファンを盛り上げた。
少年忍者
少年忍者のコンサートで最大の見せ場となっているのは、観客がペンライトを消した空間で繰り広げられる“和”を詰め込んだコーナーだ。「Beat Line」(Hey! Say! JUMP)では、下駄を使ったタップや扇子、和太鼓、スネアなどを駆使しながら圧巻のパフォーマンスを披露。さらに後半の「PSYCHO」(Kis-My-Ft2)は、ダイナミックなアクロバットで体力の限界に挑む。目まぐるしくポジションが変わるダンスをステージ上で撮影しながらスクリーンに映し出す演出、火花を散らすスパークラーなど、進化したステージジングだった。
少年忍者
そして終盤、ミラーボールで照らされる会場。
そのなかで、「世界を飛び回る日本のスターになる」「ビルボードで絶対に1位を獲る」「事務所を代表するアイドルになって世間の常識をひっくり返したい」「これからもずっとアイドルでいたい」など、メンバーの夢が流れる。全員の希望を乗せて、「DREAMER」を披露。そして、川崎の「行こう、新しい明日へ。新しい未来へ」というセリフとともにラスト曲「The Shining Star」パフォーマンスして本編を締めくくった。
まさに「これぞ、少年忍者」に相応しい約2時間のエンターテインメント。“1分1秒を飽きないコンサート”を掲げて、‘18年から進化し続ける少年忍者が今年の夏をさらに熱くしてくれそうだ。
取材・文/吉岡 俊 撮影/星 亘(本誌)