出会いを期待してナイトプールに行ったら大失敗
以前は「夏といえばナイトプール!」というほど通い詰めていたと話す、OLの千賀紗雪さん(29歳・仮名)。コロナ禍で関西に転勤していたが、今年から東京勤務に戻り、先日、念願のナイトプールに行ったそうだが「期待はずれだった」と苦笑する。
「友達にネットでチケット買っておいてもらったんですが、なんと8000円超え!嘘でしょって。コロナ禍より前は5000円くらいじゃなかったですか?」
ナイトプールの営業時間は夕方以降の4時間ほど。なかなか普通のOLが気軽に払える額ではない。
「ただ、ナイトプールっていかにも“お金稼いでいます!”って雰囲気の色黒イケメンが多い。お酒はほとんど奢ってもらえるし、いい出会いに期待するしかないなって思いました」
だが、施設内に一歩足を踏み入れると、驚きの光景が広がっていた。
自撮りをする美女と謎のおじさん1人客にパパ活カップルしかいない…
「イケメンっていうか、そもそも男がいない!四方八方にいるのは、自撮りをしている女だけ。ま、まじかって感じでした」
とはいえ、まだオープンしたばかり。「気長に待つか」と友人と自撮りを続けた紗雪さんだったが、待てど暮らせどイケメンはやってこなかった。
「たまに男性はくるんですが、謎のおじさん1人客とか、あとはパパ活にしか見えないおぢと妙齢の派手なお姉さんカップルしか来ない……私の好きだったナイトプールはどこへ……」
紗雪さんと友人が「もう酒を飲むしかない!」とドリンクカウンターに向かうと、そこでまた驚きが……。
「とにかく酒が高い!いちばん安くてノンアルが1000円超え。
紗雪さんは、2000円近い生ビールをちびちび飲み「閉園間際まで自撮りをしました!これで少しは元が取れたかな……?」と遠くを見つめていた。
一生自撮りをしていて話しかけるタイミングがない

「チケット代が高すぎて友達は乗り気ではありませんでした(笑)。でも! ナイトプール=映え=インスタに載せる写真を撮りたい女性が来る=美女に決まってる!高い入場料を払っても、絶対に行く価値がある!と説得しました!」
“もしかしたらお忍びで有名インスタグラマーに遭遇なんてこともあるかも!”と裕哉さんの胸は踊りまくっていたようだ。だが、ナイトプールについて、唖然とすることに……。
「美女はいるんですよ、僕の読みは当たっていて、美女率が高い!平均して中級から高級くらいのキャバ嬢って感じ。彼女たちの水着姿を自由に見れる。でも、でもですよ!驚くほどにみんな写真しか撮ってないんです。浮き輪から髪飾りから、照明にスマホスタンド持参で『素人がそこまでやるのか?』というレベルで」
それでもせっかく来たからと、特にカワイイ子に目星をつけてナンパを試みたが「無理っすね!」と笑う。
「ずうっと写真撮ってるんですよ。みんなで一緒に撮って、個人でも撮影して。やっとバーに向かったから『よし!』と思ってついていくと、酒を買う瞬間も撮影、飲む前も撮影、飲んでいる最中も撮影……。一般人じゃないのかな?そんなに写真いる?って感じ」
その日にいた男性のみのグループは、裕哉さんたちだけだったようだ。
ナンパをするなら海の方が無難
「カップルが2組いましたが、どちらも彼女のカメラ係でした。あとナイトプールの規模的に、男性グループが俺らしかいないと、ナンパしたら悪目立ちする(苦笑)。1組目で成功したらいいけど、失敗して次に行ったら『さっき、あの子に断られてなかった?』ってバレバレな感じ。男性グループも何組かいればいいんですけどねぇ」
裕哉さんは「美女はいるけどナンパできなくて消化不良だった」と言い、「普通に湘南行った方がいいですね」と真顔だった。
<取材・文/吉沢さりぃ>
【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720