「推し活のためにセクシー女優になる女性がいる」ということをご存知だろうか。
“推し活”という言葉も、いまやすっかり世間に浸透した。
世の中の流れを見ていると、「何かに対して夢中になる人」は増えたように思う。そして、推し活のためにセクシー女優デビューをして資金を稼ぐ話も珍しくはない

“推しのため”に「セクシー女優デビュー」する人も…月収200...の画像はこちら >>
 彼女たちの推し活として代表的なのは「ホスト通い」だけれど、“推しジャンル”は多岐にわたる。

 なぜ女優デビューしてまでも大金が必要になるくらい、どっぷりハマってしまうのだろうか——。今回は実際に2名の女優にインタビューを行い、考察してみた。

“夜遊び系”推し活にハマる理由

 夜遊び系の推し活と言えば、ホストやメンズコンカフェ、ボーイズバーなど。こういったタイプの推し活は、一回につぎ込む金額が大きく、相当な高収入でない限り推し続けるのは難しい。一度や二度来店する程度だと大金は飛んでいかないけれど、リピーターになればなるほど支払い金額が増えていく。これは、絶対に避けられない“飲み屋あるある”の一つだ。

 無理をしてでも通い続けたい理由を、現役でメンコン通いのセクシー女優・Iさんに尋ねると「ただ楽しいだけじゃなく、承認欲求が満たされるからですかね」とのこと。

 たしかに、夜のお店はお金を遣う客が偉いので、高額オーダーをすれば必ずVIP扱いされる。特に男性が女性客をもてなすお店だと、少女漫画のような甘い時間を堪能でき、欲求も満たされることから、どっぷりとハマりやすい環境であることに間違いはない。

「メンズコンカフェはホストと違って少しカジュアルな飲み屋ですから、被り(=指名が被っている客のこと)対策があまりできていない店が多いです。
だから高額シャンパンをおろせば注目されるし、他の女のコに太客アピールもできる(笑)。お金は飛んでいきますけど、承認欲求は満たされるし、イケメンに会えるから稼ぐモチベに繋がってます。しばらく店通いはやめられそうにないなぁ」

 ちなみにIさんは月収200万円程度稼ぎ、その半分を担当に突っ込むとか。特に通う頻度は決まっておらず、気まぐれで来店し、承認欲求を満たすために夜の店を利用する。恐らく、人から注目されたい気持ちが強いからこそ人気商売も務まるのだろう。

 一歩道を逸れたら少々アブない部類である点は否定できないものの、現時点では夜遊びを謳歌しているように見えた。しかし「担当を支えなきゃ」などの義務感が発生していないため、悲壮感が漂っているタイプではないと言えようか。

“二次元推し活”で女優デビューを選ぶ女性も

 また、セクシー女優の中には二次元にハマる人も多く、アニメグッズやイベントのために働くケースも珍しくはない。

「アニメの推し活ってそんなにお金がかかるの?」と思われがちだが、人気作品だと次から次へと新グッズが発売され、絵柄がランダムで選べないなど、企業側が“いっぱい購入させる”という、わかりやすい手法を取ってくる。乗っかればあっという間にお金が飛び、推し作品が複数できると、常に散財し続けるハメになるのだ。

 ガールズバーからセクシー女優へ転身した女性・Fさんは、超がつくほどのアニメオタク。推し活のために夜職をしていたものの、さらなる高収入を目指して女優デビューを果たした。

「最初はライト層だったけど、気づいたらグッズ購入に大金を叩くようになっていました。
推しキャラの缶バッジを揃えるのに8万円くらいはかかったかなぁ」

非日常を求めて選んだ仕事と趣味がリンクする生き方

“推しのため”に「セクシー女優デビュー」する人も…月収200万円の半分を“推しに注ぎ込む女性”のリアル
たかなし亜妖
 Fさんは「華やかな世界が好き」らしく、アイドルもののアニメにハマった際に人気商売への興味を持ったそう。

「もともと非日常的なものが好きなんです。自分が女優になった理由も、お金以外はそこですね。アニメや漫画、ゲームって現実を忘れさせてくれるじゃないですか。イケメンと美女しかいないし、あり得ないことがまかり通るし(笑)」

 時折「推し活をしている自分が好き」といった承認欲求タイプのオタクもいるが、Fさんの場合は違うとのこと。非現実を求めて女優デビューを選び、趣味も継続するという、夢の中で生きる“独自の少女性”が伺えた。

 筆者も非日常を求めてセクシー業界が面白そうだと思ったフシがあるため、Fさんの気持ちはなんとなく理解ができる。

女優たちの推し活に潜むリスク

 あくまで彼女たちは一例であり、他にも様々な推し活をする女優がいる。無趣味・無欲な人はほとんどおらず、特に今の時代は何かにハマったからこそ業界の扉を叩くケースが大半だ。

 身を滅ぼさない程度なら、趣味を充実させるのは良いことだと思う。大金が必要なジャンルは歯止めを利かせるのが難しいけれど、それが彼女らの生きるモチベーションへと繋がるのなら、“悪”ではないのだろう。

 ただ、度が過ぎた推し活は極めてキケンなので注意したいところ。人生が趣味だけに染まると視野が狭まるだけではなく、経済的負担や日頃の生活が疎かになる恐れが考えられるため、「何事も程よくがちょうどいい」と筆者は考える。


文/たかなし亜妖

―[元セクシー女優のよもやま話]―

【たかなし亜妖】
元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。
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