物価高が続き、国民の多くが厳しい生活を強いられている。副業や節約に励んでいることだろうが、そんな中で「それってどうなの?」と思ってしまうような“せっこい節約”をする人に遭遇。
“ド底辺”を自認している筆者(現役グラビアアイドル兼ライターの吉沢さりぃ)ですら、ドン引きしてしまったので今回は紹介したい。

ママ友の飲み会で出会った衝撃のせっこい女


飲み会で出会ったママ友の“あり得ない行動”にア然…「人を不快...の画像はこちら >>
都内在住の銀行員である佐川由紀さん(29歳・仮名)は先日の飲み会で出会った“せっこい女性”の問題行動についてこう話す。

「少し前にママ友の集まりがあったんです。全員で6人。みんな異業種だったんですが、すごく楽しみにしていました」

佐川さんは、初対面の“Aさん”という少し年上の女性の行動が気になったそうだ。

「そのお店はお酒の飲み放題を人数分頼まなくていいという良心的なシステムだったんです。Aさんは『私はお酒はあまり飲めないから飲み放題はつけない』と言ったはずだったんですが……」

飲み放題は1500円で120分。90分でラストオーダー制だ。「3杯飲んだら元が取れるから、Aさん以外は全員頼みました」という。

「まずは1杯目を飲んで乾杯。Aさんはウーロンハイを頼んでいたかな? それをものすごいゆっくりなペースで飲むので『本当にお酒が苦手なんだ』と思っていたのですが……」

他人の酒を「一口ちょうだい」

その後のAさんの行動は目に余るものだった。

「彼女が『ビール美味しそう!一口ちょうだい!』『ジンジャーハイボールって飲んだことない!味見していい?』と、みんなのお酒をちょっとずつもらい出したんです。自分のウーロンハイはチビチビ飲むくせに、他の人のお酒はすっごい勢いよく飲むから、みんな唖然としていました」

さらに飲み放題がグラス交換制だったため、次の飲み物を考えている子のグラスを勝手に奪い、「私飲んであげるよ!」とニッコリ。これにはさすがにAさんを連れてきたママ友が「飲み放題に変更しなよ!」と言ったそうだが……。


「そしたら少しシュンとして『……じゃあ、いらない』と、こちらが悪いと言わんばかりの態度をしました。でも結局、会計の際に、Aさんの分も飲み放題の人数につけられていました。Aさんは『なんで?』と不服そうでしたが、もらい酒だけで結構飲んでいたので、それを店側も見ていたら『払ってください』ってなりますよね」

その後、Aさんを連れてきた友人から謝罪のLINEが届き、文句を言いつつもAさんは支払いを済ませたため大事には至らなかった。だが、佐川さんは「もうAさんには会いたくない」と苦笑する。

「私もふだん節約してはいますが、こういう他の人を不快にさせるようなせこいのは苦手。きっとまたご一緒したら同じようなことがあるんだろうなって思っちゃうので……」

サイゼリヤに缶チューハイを持ち込む非常識ママ


飲み会で出会ったママ友の“あり得ない行動”にア然…「人を不快にさせる節約。もう会いたくない」
ミラノ風ドリア
先日、筆者が昼からサイゼリヤで原稿を書いていた時にも「せっこ!」と声をあげてしまいそうになる人がいた。

筆者は2人席に1人で座り、向かいの席には親子連れが座っていた。小学校3年生くらいの女の子と、アラフォーと思しきキレイなママ。

女の子がトイレに行った際、ママの顔がよく見えた。

「ちょっと“ともちん”に似てて可愛いなぁ」と思ったその時。

ともちんは不自然に左右を見渡し、おもむろに氷でいっぱいの空のグラスをテーブルの下に持っていった。

何してるんやろ?と思い、目で追うとテーブルの下からチューハイの缶が出てきたのだ……!

それをグラスにごぶごぶと注ぎ、何事もなかったようにそれを飲む。一応、ドリンクバーを2人分頼んでいたのがせめてもの救いという感じもしたが、いや、せっこ……!!!!

こんなに安くご飯を食べさせてくれるサイゼリヤでなんてことを……。
普通に注文しなさいよ……。

酒に酔ったのか子供と店員に横柄な態度まで


筆者の席からは別に見ようとしなくても見えてしまい、彼女が滞在していた1時間で4缶ほど飲んでいるのを確認した。

隠れて酒を飲むだけではなく、間違えて別の食べ物を持ってきてしまった店員に「頼んでないです! 間違って伝票を付けてないですか?大丈夫?」と過剰に言う。

さらに自身が席を外している間に届いた食べ物を「もっと熱々にしてください!」と頼んだり、「もっと冷えていて溶けてないアイスに交換して」などやりたい放題。

確かに、冷めている食べ物、溶けているアイスの交換を頼むのは客として当然かもしれないが、自分が長時間離席していたわけで、その時に届いたものにケチつけるのはいかがなものだろうと思ってしまった。

最終的には酒に酔ったのか、子供に対して説教タイムが始まり、説教中もまた店員の目を盗んでは酒を注いで飲み続けていた。

たくさんご飯を注文している感じだったが、もう色々なことがわかる小学生に“飲食店で持ち込みの酒を店員に隠れて飲む姿”を見せるのは、母親としてどうなんだろうか……?

この行動を娘が普通と思ったら後で恥をかくだろうし、間違ったことだと認識しているんだったらいたたまれないと感じた。すごく美人なママだったので「もったいない」と思った。

筆者は酔ってしまうと「いーよいーよ!」となぜか奢ってしまい、翌日後悔ばかりしているが、せこいよりはいいのかなぁ……と思いつつ、そもそも、ここまで他人のことを見ているのもせこい以前に問題行動なのかもしれない。

息子のためにもちゃんと生きよう……!と強く胸に誓いました。

<取材・文/吉沢さりぃ>

【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。
趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
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