ソロキャンプの楽しさを伝えるYouTubeチャンネル「週末キャンプチャンネル」。発信者である「りか」さんの親しみやすく愛くるしいキャラクターも相まって、登録者15万人を超える人気チャンネルとなっている。

 りかさんのインタビュー後編では、これまでに印象的だったキャンプ、りかさんの活動におけるご両親との関係性、チャンネル運営のスタンスなどを聞いた。

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思い出深いキャンプ場は…


――YouTubeチャンネルを開始して約2年で、270本以上の動画を投稿されています。かなりハイペースですよね?

りか:そうですね。ふとした時に「こんなに投稿したんだな」と思ったりしています(笑)。

――いろいろなキャンプ場に行かれていますが、その中で一番印象的だったキャンプを挙げるとすれば?

りか:印象的なキャンプ場はたくさんあるので一つにしぼるのは難しいのですが、強いて挙げるなら、お父さんと一緒に行った山梨県の浩庵キャンプ場です。朝起きた時に富士山がものすごく綺麗でしたし、お父さんと一緒に作ったキャンプ飯がとにかく美味しかったんです。

――どんなキャンプ飯でしたか?

りか:浩庵キャンプ場は、漫画「ゆるキャン△」の聖地でもあるので、「同作のシーンをイメージしてみよう!」みたいな感じで作りました。夜に「ゆるキャン△」でやっていた坦々餃子鍋を作って、翌朝は残ったスープに麺を入れて富士山を見ながらすするみたいな…本当に言葉では言い表せないくらいの幸福感がありましたし、いろいろな意味で思い出深かったです。

焼き魚を食べるつもりが、網を忘れ…


「ゲリラ豪雨に見舞われた」キャンプ女子が“命の危険を感じた”できごと「台風中継のリポーターみたいに…」
トラブルをどう乗り超えるかもキャンプの醍醐味
――キャンプにはトラブルがつきものだと思いますが、印象に残っているトラブルは?

りか:やらかしてしまったことだと、焼き魚を食べようと計画していたのに網を忘れたこととか(笑)。自炊がメインイベントと言ってもいいのに、何しにキャンプに行ったの?って感じじゃないですか。他の物は持っていくのに、重要なものを忘れちゃうんですよね。その時は「もう、どうしよう」となったのですが、売店が充実しているキャンプ場だったんです。

 ただ、そこに売っていた網がめっちゃでかいバーベキュー用の網で……。私が使っている焚き火台はけっこうコンパクトなので、いつもの3倍くらい大きな網でサイズが全然合わなかったんです。
でも、バーベキューの肉とかを刺すステンレスの串があるじゃないですか。それを買って魚を刺して焼きました。うなぎみたいに(笑)。「結局やりくりすればできるんだぜ」みたいな感じで。

キャンプ場に行くまでも試練。命の危険を感じることも


「ゲリラ豪雨に見舞われた」キャンプ女子が“命の危険を感じた”できごと「台風中継のリポーターみたいに…」
豪雨に見舞われながらの設営
――天候絡みでのトラブルなんかも多そうですね。

りか:東京都あきるの市にある大岳キャンプ場に行った時には、ゲリラ豪雨に見舞われました。電車やバスを乗り継いでキャンプ場に向かっている途中で、歩きながら空を見上げたら、真上がめちゃくちゃ曇天になっていて……。えっ?と思った瞬間に鳴り方がやばすぎる雷が始まって、雨も降ってきて、命の危険を感じました。

 ぐちょぐちょの場所にテントを立てている時、下のほうを見たら川が濁流になっていて、めちゃめちゃ怖かったです。ただ、現状を伝えなきゃと思って撮影は続けていましたね。台風中継のリポーターみたいになってました(笑)。


――りかさんにとってのキャンプの魅力は?

りか:重たい荷物を持って鉄道やバスといった公共機関で移動しているので、キャンプ場に着いた時とキャンプ場から家に無事に帰れた時っていうのは、すごい達成感があります。ここまで自分一人でよく来れたなって思ったり……。あと、最近お母さんに「あんなに何もできなかった子が、よくやってるよ。一人でそんなに遠い所まで行って」と言ってもらえたりもして、そういう意味での達成感もありますし、行ったことがない場所に行けるっていうのは、キャンプの魅力だと思います。

――やっぱり荷物を持っての移動はきつい?

りか:重い荷物を持って徒歩でキャンプ場に向かう私にとっては、行くまでも試練なので(笑)。車で行くキャンパーは、キャンプ場に着いてからが本番という感じじゃないですか。到着して「よし!着いた~」って達成感に満たされながら好きなレモンサワーを飲んで、ぼーっと景色を眺めているのが好きですね。「頑張った~」みたいな(笑)。

母は応援してくれるものの、心配も…

――お母さんが褒めてくれるとのことですが、やっぱり心配もしている?

りか:有難いことに理解はしてくれていて最大限応援してくれています。でもやはり同じ女性なんで心配かけちゃってます。

――お父様と一緒にキャンプに行かれる動画も投稿されていますね。お父様はキャンプがすごく好きなことが伝わってきますし、親子の絆を感じられることも人気の理由なのかなと。

りか:私のことを娘感覚で見ていただいている視聴者さんがけっこう多いんです。
視聴者さんもやっぱりお父さんと同じ年齢層の方が多いですね。なので、優しいお父さんたちに見守られているみたいな感覚です(笑)。とてもありがたいことです。

視聴者はお父さんみたいな存在


――りかさんにとって視聴者さんは、どういう存在ですか?

りか:動画を楽しくずっと続けていられるのは、皆さんが温かいコメントを常にしてくれているからだなっていうのがあるので。めちゃめちゃ励みになっていますし、すごく感謝しています。いつも楽しそうにコメントしてくださるおかげで、私のチャンネルは成り立っています。

 良くも悪くもコメントがないと盛り上がらないじゃないですか。だから、私にとってはコメントってありがたいんですよね。あと、いろいろ賛否がある動画なんだなって見たくなりますよね。なので、本当に皆さんは“私にとっての太陽”というか、ありがたい存在です。

――りかさんを温かく見守っているコメントがすごく多い印象です。

りか:本当に皆さん優しくて。私が「編集がちょっとギリギリになっちゃいます」って言うと、「いいよ、今日休んでいいよ」「別にいつでも見れるから!」みたいな(笑)。
それに対して、「でも頑張ってアップしますね!」と返すと「もう無理しないで」って言われたり(笑)。本当に皆さんがお父さんみたいなんです。

覚えてもらいやすいチャンネル名にしたかった


――ちなみに、「週末キャンプチャンネル」というチャンネル名はシンプルで覚えやすいですよね。

りか:ありがとうございます。週末キャンプチャンネルと言いながら、キャンプは週明けにやっているんですけど(笑)。なので「週末じゃないじゃん」って言われたりもします。ただ、やっぱり覚えてもらいやすいチャンネル名にしたかったですし、チャンネル名を変える気はないです。

――今後のチャンネルの展望は?

りか:今までも、キャンプを通してけっこういろいろな場所へ自分一人で行けてるなと思うのですが、それは続けていきたいですね。皆さんにありのままの姿を見せながら、一緒に旅をしている気分になってもらえたらいいなというのは、YouTubeを始めた頃から変わりません。

 それと、「仕事がしんどかったけど、りかちゃんが楽しそうにしているのを見ていたら元気になってきた」とか、そういうことを言われるのが昔からうれしくて。タレント時代もそうだったのですが、人から憧れられるとかそういうことではなく、人に活力を与えられるような存在でありたいんです。

――今はYouTubeチャンネルを通して、活力を与えることができていますよね。


りか:自分のそういう部分を活かせたらいいなと思っていたので、とてもありがたいです。動画を通して「明日も頑張ろう」とか「キャンプしたくなった」とか思ってもらえるように、また、そういったコメントがあふれるように頑張りたいです。

<取材・文/浜田哲男>

「ゲリラ豪雨に見舞われた」キャンプ女子が“命の危険を感じた”できごと「台風中継のリポーターみたいに…」
週末キャンプチャンネル


「ゲリラ豪雨に見舞われた」キャンプ女子が“命の危険を感じた”できごと「台風中継のリポーターみたいに…」
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【浜田哲男】
千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界を経て起業。「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ・ニュース系メディアで連載企画・編集・取材・執筆に携わる。X(旧Twitter):@buhinton
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