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14年ぶり「塊魂」、20年ぶり「鬼武者」…東京ゲームショウ2...の画像はこちら >>
 今年も秋の恒例となった「東京ゲームショウ」が、幕張メッセで9月25日・26日(ビジネスデイ)、27日・28日(一般公開日)に開催されます。今回の出展社数は1,138社、出展小間数は4,159小間(9月9日時点)と過去最大規模。

 もともと東京ゲームショウは1996年に始まり、ゲーム業界関係者向けの見本市的なイベントでしたが、近年はゲームファンが集うお祭りの色彩が強くなっています。今後も世界中のゲームファンが同じ時間・空間をともにするリアルイベントとして貴重な存在であり続けるのではないでしょうか。

 さて、それでは今年の東京ゲームショウの見どころをチェックしていきましょう。ちなみに、チケットに関して、「幕張メッセ会場での当日券販売はありません」とアナウンスされているのでご注意を。

各メーカーブースの注目タイトルは?

・カプコン

14年ぶり「塊魂」、20年ぶり「鬼武者」…東京ゲームショウ2025で“復活する名作”と中国系メーカーの動向
カプコンの東京ゲームショウ2025特設サイト
 カプコンブースは、ナンバリング第9作に相当する最新作『バイオハザード レクイエム』(2026年2月27日発売予定)の試遊が目玉。そのほか、完全新規のSFアクションアドベンチャー『PRAGMATA』(2026年発売予定)や、宮本武蔵を主人公にした約20年ぶりのシリーズ新作『鬼武者 Way of the Sword』(2026年発売予定)などの試遊も予定されています。

 ドイツのゲームショウ「gamescom 2025」でも好評だった『バイオハザード レクイエム』は、廃墟となったラクーンシティが舞台。カプコンブースは毎回ブース装飾も凝っているので、そこも見どころです。

・スクウェア・エニックス

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スクウェア・エニックスの東京ゲームショウ2025特設サイト
 シミュレーションRPGの金字塔『ファイナルファンタジータクティクス – イヴァリース クロニクルズ』(9月30日発売予定)、HD-2D版『ドラゴンクエストI&II』(10月30日発売予定)など、名作のリメイク版が試遊できるスクウェア・エニックスブース。『ドラゴンクエストI&II』は、『II』にサマルトリアの王女が参戦し4人パーティになるなど、攻めたアレンジ。実際のプレイ感を確かめたいゲームファンも多いはず。

 また、9月25日にはTGS公式番組として「狩野英孝のクリティカノヒット 東京ゲームショウ2025特別編」が配信され、堀井雄二さんも参加予定。『ドラゴンクエストXII』についての言及もあるか、気になります。


話題沸騰の新作の出来は?

・バンダイナムコエンターテインメント

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バンダイナムコエンターテインメントの東京ゲームショウ2025特設サイト
 世界的に人気の可愛くて不気味なホラーアドベンチャー『リトルナイトメア3』(10月10日発売予定)、シリーズ約10年ぶりの最新作『デジモンストーリー タイムストレンジャー』(10月2日発売予定)、江戸や氷河期、古代ギリシャなどさまざまな時代で転がしまくる約14年ぶりの新作『ワンス・アポン・ア・塊魂』(10月23日発売予定)などの試遊が予定されているバンナムブース。

 特に『ワンス・アポン・ア・塊魂』は久々の新作とあってPS2世代歓喜。さだまさしさん、松崎しげるさん、やくしまるえつこさん、こっちのけんとさんなど豪華アーティストが参加する完全新規のBGMもワクワクします。

・ソニー・インタラクティブエンタテインメント

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SIEの東京ゲームショウ2025特設サイト
『Ghost of Tsushima』の開発元サッカーパンチ・プロダクションズの新作『Ghost of Yotei(ゴースト・オブ・ヨウテイ)』(10月2日発売予定)、アークシステムワークスのマーベル格闘ゲーム『MARVEL Tokon: Fighting Souls』(2026年発売予定)などが体験できるSIEブース。

 現時点では「試遊可能な全タイトルのリストは後日ご案内予定です」となっていますが、昨年は他メーカーのPS系タイトルも含めて11タイトルが試遊でき、人気のブースとなっていました。可能性は低そうですが、ゲーマーの間で噂になっている「PS6」や、新型携帯ハード“PSP後継機”の情報が出るかも注目です。

その他のブースの見どころは?

 その他のブースとしては、コーエーテクモゲームスが、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』の知られざる物語が明かされる、Nintendo Switch 2の有力タイトル『ゼルダ無双 封印戦記』(今冬発売予定)の試遊を予定。

 また、セガ/アトラスブースは、昨年末に始動が発表され、「龍が如くスタジオ」開発ということで驚きの声が上がった『バーチャファイター』シリーズの完全新作『New VIRTUA FIGHTER』Projectの新情報に期待。公式アカウントが「詳細は #TGS2025 にて」とXにポストしています。

 レベルファイブブースでは『レイトン教授と蒸気の新世界』(2025年発売予定)と『イナズマイレブン 英雄たちのヴィクトリーロード』(11月14日発売予定)の試遊台が用意されるとのこと。久々にレイトン教授に会えるのが楽しみです。

中国系メーカーも見逃せない!

14年ぶり「塊魂」、20年ぶり「鬼武者」…東京ゲームショウ2025で“復活する名作”と中国系メーカーの動向
GRYPHLINEの東京ゲームショウ2025特設サイト
 スマホアプリやSteamで、世界的に躍進を続ける中国系メーカーのブースもチェックしておきたいところ。日本でアニメ版も放映された『アークナイツ』の開発元・Hypergryphが立ち上げたグローバルブランド「GRYPHLINE」のブースでは、挑戦的な3Dリアルタイム戦略RPG『アークナイツ:エンドフィールド』(リリース時期未定)を出展予定。

『荒野行動』でおなじみのネットイースは、盛り上がりつつある新ジャンル・都市型オープンワールドRPG『無限大 Ananta』(リリース時期未定)を出展。また、東京ゲームショウ初出展となる『アズールレーン』の開発元Manjuuは、“『原神』×『パルワールド』”と噂の新作RPG『アズールプロミリア』(リリース時期未定)の試遊出展が発表されています。


今年はレッドブルが翼を授ける!?

14年ぶり「塊魂」、20年ぶり「鬼武者」…東京ゲームショウ2025で“復活する名作”と中国系メーカーの動向
プラチナスポンサーとなったレッドブル・ジャパンの東京ゲームショウ2025特設サイト
 ゲームメーカー以外では、今年はレッドブル・ジャパンが公式プラチナスポンサーとなり、F1ドライバー角田裕毅選手がステージで『Apex Legends』の特別マッチに参加するイベントが開催されます。ほかにも、『ストリートファイター6』の次世代プレイヤー育成プログラム「Red Bull 283 Academy」の決勝戦、『テトリス』のグローバルトーナメント「Red Bull Tetris」の日本代表決定戦とイベント続々。昨年の東京ゲームショウではモンスターエナジーが配られていましたが、今年はレッドブルが配られる!?

 個人的に注目しているのが、「PARCO GAMES」。ファッションビル大手のパルコがゲームパブリッシング事業に本格参入し、東京ゲームショウにもブースを出展。900年後の南極を動物たちと探索する『南極計画』などインディーゲーム3タイトルを試遊展示予定です。

インディーゲームやオンライン配信も!

 一般会場とは独立した幕張メッセのホール9-11で行われ、すっかりおなじみとなったインディーゲームコーナーは今年で13回目に。昨年は、インディーを代表するヒット作『8番出口』の“8番出口”と“8番出口おじさん”の出現が話題になりました。このコーナーで今後ブレイクするタイトルを早めに見つけるのも東京ゲームショウの楽しみ方です。

 開会式や基調講演の様子はもちろん、ビジネスデイと一般公開日の4日間、さまざまなメーカーがTGS公式番組で情報を発信するので、現地に行けないという人も、オンラインでこのお祭りに参加してはいかがでしょうか。

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【卯月鮎】
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も
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