老後不安を抱える中年が増加する現代、その解決策はガテン系にあり! 稼ぎながら体を鍛え、健康を維持して“現役寿命”を延ばすことが、豊かな老後生活に繫がるからだ。おまけに、ガテン系職の多くは「AIに駆逐される」リスクもナシ。
中年から始めるべき肉体派の仕事を調査した。

身も心も健康になれるガテン系副業

夏の山小屋でアルバイトをする44歳元会社員の生活。朝4時起床...の画像はこちら >>
富永優さん(仮名・50歳)
副業・剪定&伐採
週2~3回稼働で副業月収50万円

身も心も健康になれるガテン系副業に勤しむ中年もいる。

「長年サラリーマンとして働いてきましたが、中古マンション投資に目覚め、リーマン・ショック以前から保有していた株の値上がり益もあったので数年前にFIREしました。そのため、今の主な仕事は管理組合の役員。ただ、自由な時間が多いので、植栽の手入れを副業にしています」

こう話すのはマンション管理の傍ら、木の剪定業者としても活動する富永優さん(仮名・50歳)だ。植栽の規模によりけりだが、一回あたりの報酬は15万円程度。副業だけで月に50万円ほど稼いでいる。

「剪定はともかく、伐採って結構高くつく。シルバー人材センターに頼んでも伐採、伐根、処分費で一本あたり10万円近くかかる。昨今は人手不足の影響で、専門の植木屋さんに頼むとその倍以上かかる。だったら、自分でやってみようと考えたことが副業のきっかけです。管理組合を通じて所有するマンションの植栽の剪定を自分で受注すれば、収入になるうえに管理費を抑えられる。植木屋さんの半額以下で受注していますが、切る本数が多いときは、一回の報酬が50万円を超えることもある」

大きな木でなければ経験や技術は必要なし

剪定・伐採を始めるにあたって用意したのは、電動ノコギリと電動チェーンソー、シュレッダー、枝葉の掃除のためのブロワーの4つ。10万円もあれば揃うという。


「低コストなうえに誰でもできる。よっぽど大きな木じゃなければ、経験や技術は必要ありません。剪定なら、枝を落とせばいいだけですから」

当初は自身が保有する物件まわりの剪定・伐採を行っていたが、次第に不動産投資仲間から「ウチの植栽も切って」と声がかかるように。その結果、懐はもとより、心も体も潤うようになったとか。

「結構な重労働なので、続けていたらいつの間にか体重は5㎏落ちて体が引き締まりました。木の香りに癒やされるので、体だけでなく心も健康になれる最高の副業です!」

趣味からガテン系仕事を見つけた人も

夏の山小屋でアルバイトをする44歳元会社員の生活。朝4時起床、ネット無しの環境で「3か月80万円」を丸々貯金
吉田耕太郎さん(仮名・44歳)は山開きを前に“山小屋入り”して、物資を運び入れ、登山客の来訪に備える。年間3か月~半年限定の副業だという(画像はイメージです)
吉田耕太郎さん(仮名・44歳)
副業・山小屋管理人
3か月仕事で収入80万円

趣味からガテン系仕事を見つけた人もいる。それが北アルプスの山小屋で働く吉田耕太郎さん(仮名・44歳)だ。

「もともとIT系のエンジニアをやっていたのですが、コロナ禍にメンタルを病んでしまって休職したんです。そのときに心の洗濯のために山登りを始めたら、山に魅了されまして……。山で暮らしたいと考え始めたときに見つけたのが山小屋を管理するバイトだったんです」

吉田さんは春先の山開きに先行して山小屋に入り、食料などの必要物資の搬入から、物資輸送ルートの整備、掃除などを行うという。山開きを迎えたあとは、登山客の対応に追われる日々を送る。

山小屋管理の仕事でうつ病を克服

「シーズン中は朝4時に起床して朝食の準備を始め、日中は掃除や山岳ガイドをやり、夕方以降はまたお客さんの夕食対応をするという毎日が夏の終わりぐらいまで続きます。仕事はハードですが、21時には寝られるし、インターネットはおろか携帯電話も繫がらない環境なので、俗世から解放される。
その生活のおかげで、私はうつ病を完全に克服できました。

山小屋管理報酬は3か月で80万円、半年入れば160万円以上になりますが、山にいるときは本当にまったく使い道がないので、丸々そのお金が貯まる。冬場のシーズンオフは実家で、会社員時代の関係先からリモートで対応できる仕事をもらって生計を立てています」

俗世で疲れ果てた人は、ぜひ挑戦してほしい。

※2026年7月7・14日合併号より

取材・文/週刊SPA!編集部

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