◆テニス ▽ウィンブルドン最終日(12日、英国・ウィンブルドン)

 車いすテニス男子シングルス決勝が行われ、2024年パリ・パラリンピック金メダルで、世界ランキング1位の小田凱人(東海理化)が、男子史上初の年間4大大会全制覇に王手をかけた。パリ・パラ決勝の再現となった同2位のアルフィー・ヒューエット(英国)に6-1、6-1で圧勝し、男子の同種目で最多3度目の優勝を、区切りの4大大会50勝目で飾った。

 わずか69分の圧勝劇だった。センターコートに次ぐ規模の1番コート。常に、大きな舞台で戦いたいという小田には、最高の場所だ。相手のバックがネットすると「信じられない。最高の気分」と両手でガッツポーズだ。

 最初のマッチポイントが訪れると、小田は、両手で盛り上がるように、1番コートの観客をあおった。相手の地元のヒューエットがダブルフォルト10本の乱調。小田の一方的な圧勝に、コートは静まりかえっていた。よみがえる声援。「何回この場で優勝しても飽きない」と、喜んだ。

 すでに小田は、今年、1月の全豪、6月の全仏を制しており、今大会の優勝で、年間4大大会全制覇に9月の全米を残すだけとなった。「あと1個というところまで来た」。

2016年にウィンブルドンでシングルス種目が始まって以来、車いすテニスの男子シングルスで、年間4大大会全制覇を達成した選手はいない。女子シングルスでもデフロート(オランダ)だけだ。

 ハードコート育ちながら、同コートの全米との相性はあまり良くない。他の4大大会が複数回の優勝を誇るのに、全米の初優勝は昨年。昨年は、生涯ゴールデンスラム(4大大会全制覇とパラリンピック金メダル)を達成した。「もうちょっとしたら全米に向け準備したい」。

 また、2016年以降、車いすテニス全種目で、女子シングルスのデフロート(オランダ)に次ぐ2人目の4大大会6大会連続優勝となった。

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