―[メンズファッションバイヤーMB]―

 メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。
連載第587回をよろしくお願いします。

2026年秋冬!これ着てると周りから「ダサい」と思われてます…

 まだまだ残暑厳しい季節ですが、ファッション業界ではもうすっかり秋冬モード! お店に行っても夏服はほとんどなく、秋物が増えてきているかと思います。

 9月になったらもう長袖。そんなわけで今回は「ダサい着こなし・おしゃれな着こなし」を対比で解説。同じユニクロでも着方によって印象は全然変わります。ダサオジにならないように、是非ご参考に!

カットソーのダサい着こなし・おしゃれな着こなし

同じユニクロでも…ダサく見える人の「NG着こなし」4選。中年...の画像はこちら >>
同じユニクロでも…ダサく見える人の「NG着こなし」4選。中年男性が陥りがちな“サイズ選びの罠”
おしゃれな人のカットソーの着方
 まずはカットソー/ロンTの着こなし。これからの時期はロンTが主役になるかと思いますが、同じユニクロ・GUでもサイズ選びで印象が激変します。

 よく街で見かけるのがジャストすぎる着こなし。「ダサい」とまで言うとちょっと申し訳なさすぎですが……おそらくファッションに興味がないんだろうなあというサイズ感。別におしゃれなんてどうでもいい話なので「そんなものにかける時間なんてない!」と思うのあれば結構なのですが、なるべく格好良く見せたいならサイズ感の見直しをおすすめします。

 10年前、20年前なら「サイズ選びは体型に合わせて」が普通でした。今でもあらゆるブランド・あらゆる服で無思考に同じサイズを選ぶ人が案外多いと思いますが、おしゃれな人は同じユニクロ・GUでもサイズ選びで差をつけます。

 おすすめは2サイズ程度のUP。ジャストサイズを選ぶと単純に体型がバレてしまいます。
画像は若い人がモデルですが、40を過ぎるとお腹の出っ張りも気になるでしょう。しかも今はサイズ感大きめに着ても違和感のないトレンドです。ジャストよりもルーズ、ルーズよりもビッグサイズを好む時代。今どきジャストサイズのフィット感を選ぶおしゃれな人はほとんどいません。大事なのは「体型に合わせたサイズ」ではなく「より美しく見えるサイズ」です。

「でも、単に大きいサイズを選ぶとだらしなくなるんじゃない?」

 とお思いでしょうが、それは素材感でカバーします。光沢のある素材を選ぶと、大きいサイズでもだらしなくなりません。余った布がドレープを生み出してくれるので、ユニクロ・GUの無地でも高級感が強くなります。だから最近はどのお店でも、テロテロの素材でオーバーサイズのものが売られているんです。体型も隠せるし高級感も出せる。「体型でサイズを合わせている人」と簡単に差をつけられて一石三鳥。首周りもゆったりするので色気が出やすく、おすすめです。


おすすめのカットソーは…

・UNIQLO:エアリズムコットンクルーネックTシャツ 1990円
同じユニクロでも…ダサく見える人の「NG着こなし」4選。中年男性が陥りがちな“サイズ選びの罠”
エアリズムコットンクルーネックTシャツ
 誰でもどこでも手に入るという意味で、このカットソーでOK。

 ただしサイズ感は気をつけて。僕は175cm、69kgで、普段はLサイズですが、このカットソーならXXLくらいでも問題ありません。「大きすぎるんじゃ……?」と思うかもしれませんが、実際に採寸値を見てみると、XXLでもデザイナーズブランド品のL程度。正直、ユニクロは万人向けを意識してサイズが小さすぎるんです。なので2サイズくらいはUPさせましょう。

 また色味は白か黒がおすすめ。ルーズサイズにすると子供っぽさが出てしまうので、黒白のモノトーンで大人な印象に仕上げたほうがサマになります。すると画像のように短パン・スニーカーで合わせても、だらしない印象になりません。これが色ものだとちょっと”夏休み感”出ちゃいますので注意ですよ。

スニーカーのダサい着こなし・おしゃれな着こなし

同じユニクロでも…ダサく見える人の「NG着こなし」4選。中年男性が陥りがちな“サイズ選びの罠”
ダサい人のスニーカーの履き方
同じユニクロでも…ダサく見える人の「NG着こなし」4選。中年男性が陥りがちな“サイズ選びの罠”
おしゃれな人のスニーカーの履き方
 スニーカーもすっかりトレンドが変わりました。NIKE全盛ハイテク全盛の時代はとうに終わり、今はクラシックな大人っぽいデザインが人気。というのも、あまりにもNIKEが強すぎたんですね。猫も杓子も、子供も女子高生も皆NIKEになり、プレミア価格のモデルも多数登場して、投資目的で購入する層まで現れました。


 すると街中、足元がNIKEマークだらけに。さすがにこれではオシャレな人も「もうNIKEは皆履いてるしいいや……」とそっぽを向くでしょう。実際、NIKEも近年業績が下がっています。驕れる者久しからず、ですね。

 というわけで、ひと頃大ブームだったエアマックスにジョガーパンツなどの組み合わせは、もうすっかり時代遅れ。15年前なら最先端のおしゃれでしたが、今では体育教師さながらです。では、どんなものがおすすめかというと——アディダスです。

おすすめのスニーカーは…

・adidas:タバコ / TOBACCO 1万5400円
同じユニクロでも…ダサく見える人の「NG着こなし」4選。中年男性が陥りがちな“サイズ選びの罠”
タバコ / TOBACCO
 NIKEのようなゴテゴテとしたデザインではなく、シンプルでシックなワントーン。さらに素材はスエードレザーなど、革靴さながらのもの。フォルムもボリューム感のあるゴテっとしたものではなく、スマートで細身。今までのトレンドとは真逆ですが、こうしたアイテムをワイドパンツやストレートパンツに合わせるのが良いでしょう。

 上下黒系のスタイリングに、足元でブラウンを持ってくると一気に大人な印象になるのでおすすめです。全部黒でも良いのですが、それだと少し味気なくなってしまいがちなので……

 さらに、靴だけ色をモノトーン以外にすると、やや目立ちやすくなります。
目立つところにスエードレザーなどの高級素材が来ることで、全体が急にラグジュアリーに見えるのでおすすめです。ラフなパーカースタイルなどでも、それなりに今っぽく見えるのでおすすめ。おしゃれは足元から、ですからね。

ニットのダサい着こなし・おしゃれな着こなし

同じユニクロでも…ダサく見える人の「NG着こなし」4選。中年男性が陥りがちな“サイズ選びの罠”
ダサい人のニットの着方
同じユニクロでも…ダサく見える人の「NG着こなし」4選。中年男性が陥りがちな“サイズ選びの罠”
おしゃれな人のニットの着方
 もう少し肌寒くなってきたら、今度はニットの出番です。ユニクロのエクストラファインメリノウールシリーズを愛用している方は多いはず。3000円ぽっちでハイゲージの光沢感あるニットが楽しめると、10年ほど前から大ヒット。冬の定番品として君臨し続けています。

 ONでもOFFでも愛用しているという人が多いかと思いますが、このニットにも罠があります。ジャストサイズで選んでしまうと、どうしても40代以上のおじさんだと「お腹ぽっこり」が目立ってしまうんです。ニットなどのサイズを選ぶとき、肩幅などで合わせる方も多いですが、それはほとんど意味がありません。

 今は肩幅や身頃を「体型に合わせる」という考え方はしません。ブランド品を見ればわかる通り、肩幅はあえて余らせるほうが普通であり、背中に服をあててサイズを選ぶという方法は、もはや機能していないのです。

 またユニクロのハイゲージウールはとても良いのですが、やはり素材が薄く、どうしてもお腹など体型の凹凸を拾ってしまいます。
なので、もし体型を思い切り誤魔化したいなら……同じユニクロのスフレヤーンクルーネックセーターがおすすめ。

おすすめのニットは…

・UNIQLO:スフレヤーンクルーネックセーター 3990円
同じユニクロでも…ダサく見える人の「NG着こなし」4選。中年男性が陥りがちな“サイズ選びの罠”
スフレヤーンクルーネックセーター
 生地が少し厚めでふんわりしたものを1~2サイズUPで選べば、体型はかなり隠せます。メリノウールほどの光沢はありませんが、それでも最近のユニクロのスフレヤーンシリーズは素材が大変良く、十分に高級感を楽しめます。

 僕は175cm、69kgで普段はLサイズですが、このニットならXLで問題ありません。是非お試しを。色はベージュ、ブラック、ダークグレーあたりがおすすめ。色味の強いものを選ぶと、やはり子供っぽい印象が出やすいので気をつけて。

ジャケットのダサい着こなし・おしゃれな着こなし

同じユニクロでも…ダサく見える人の「NG着こなし」4選。中年男性が陥りがちな“サイズ選びの罠”
ダサい人のジャケットの着方
同じユニクロでも…ダサく見える人の「NG着こなし」4選。中年男性が陥りがちな“サイズ選びの罠”
おしゃれな人のジャケットの着方

 メンズの王道、ジャケット。カジュアルでの着こなし方は、この10年でだいぶ変わりました。これまでは「ジャケットをどうストリートに着崩すか」が主題だったように思います。

 ストリート全盛の時代でしたから。でも大人はやはり格好がつくジャケットが着たい。そこで、ストリートの文脈であるTシャツやスニーカーを引用してジャケットをラフに着崩すスタイリングが大流行。これが瞬く間に広がり、40代の制服となったのです。


 さらに追い打ちをかけたのがクールビズ。ここ10年で圧倒的にONスタイルのカジュアル化が進み、ネクタイレス・革靴レスの着こなしが許される会社が増えに増えました。結果、ONカジュアルの最適解としてもこの着こなしが引用され、日本中を席巻。今やビジネス街でもイオンモールでも、石を投げれば当たるほどです。

インナーを合わせるなら…

・UNIQLO:オープンカラーシャツ 1290円
同じユニクロでも…ダサく見える人の「NG着こなし」4選。中年男性が陥りがちな“サイズ選びの罠”
MB
 そして時代は脱ストリート・クラシックトレンドへと進化しました。今はストリートの文脈を入れるのではなく、ドレスライクな装いを「着こなし」で崩すことが求められています。そこで注目を浴びているのが「たけし映画のスーツコーデ」です。

 北野武監督の映画では、よくスーツにオープンカラーのシャツが使われます。当然、作中では悪っぽい印象を与えるためのものだったのでしょうが、今の時代、この崩し方は「ビジネススーツにも見えないし、かといってストリートでもない」ちょうど良い着こなしとして受け入れられています。

 パンツはルーズなもの、インナーはオープンカラー。そうして崩した印象ですが、靴はローファーで色味も黒一色とクラシックにまとめているので、だらしないイメージもつきにくい。

 この手のオープンカラーシャツは、インナーにタンクトップを合わせるのが吉。サイズはジャスト~1サイズUPくらいがおすすめです。

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【MB】
ファッションバイヤー。最新刊『ロードマップ』のほか、『MBの偏愛ブランド図鑑』『最速でおしゃれに見せる方法 』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Xアカウント:@MBKnowerMag)
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