先日、愛車のメンテナンスでお世話になっているディーラーを訪問した時の話です。
 日産セレナに乗っているのですが、オイル交換が工賃込みで13,000円もすると聞き、驚愕しました。
昨今の原材料の高騰の影響もあり、エンジンオイルなどの部品代に加え、人件費の高騰で工賃も上がっているというダブルパンチで工賃もあがっているとのこと。

 数年前は8,000円くらいだったものが1.5倍になっている状況を受け、カーライフを送っている皆様向けに、やっていい整備とやらなくてもいい整備(メンテナンス)を暴露します。

メンテナンスに関する大前提は…

「オイル交換で1万3000円」に驚愕…元ディーラー営業マンが...の画像はこちら >>
 人間の身体と同じで、車に必要なメンテナンスは個体によって異なります。体調が良いのに治療する必要がないのと一緒で、車の調子が良く整備の必要のない部分についてはやらなくてもいい、というのは基本中の基本。

 そのため、車に合った整備をする必要性があるのです。

ディーラーの整備の方針は“未然に防ぐ”

 ここでディーラーサイドの方針について確認していきましょう。昨今のディーラーは人手不足もあり、整備入庫するのも一苦労です。そのため以前にも増して、車に対する整備は“壊れる前に行う”ことが優先されています。

 愛車をディーラーに整備目的で持ち込むのは、少なくとも半年か1年に1回。ディーラーサイドは次の点検までに起こりうる不具合をあらかじめ予測した(というより見越した)整備を顧客に提案します。

 特に消耗品については「今の走行距離が○○kmだから、半年(1年)後には○○kmに達する。これくらいの距離になると交換がおすすめになる」とか「整備の履歴を見る限り交換時期に来ているからおすすめしよう」というイメージです。

 大掛かりな整備(交換)になりそうな部品については「不具合が起こってから(=壊れてから)」というのは当たり前ですが、オイルやエアコンフィルターといった消耗品については、部品の状況を見る前に走行距離や経過年数で判断しておすすめするというのがスタンダードとなっています。

重要な部分に関するメンテナンスは惜しみなく

 ここからは実際に必要な整備を解説していきます。車にとって最も重要なのが「走る・曲がる・止まる」の3要素。
これらに関係する部品についてはディーラーのおすすめ通りに整備(交換)することをおすすめします。

 オイル関係はもちろんですが、ブレーキパッドなどは早め早めの交換をしておくことで安心感につながります。定期的に入庫している人の場合、「現状は大丈夫だけど、半年(1年)同じペースで走ると心配だから交換した方が良い」というアドバイスもあるかと思います。

 そこは素直に従っておくと良いと考えます。また、冒頭にも示した通り、諸物価の高騰により交換部品と工賃の値上がりの可能性もあり得ます。現時点で1万円ちょっとの整備だったのに、次回点検時には数割値上がってしまって損をした、ということも十二分に考えられるので、予算に余裕があるなら早めに手を打っておくことも検討するとよいでしょう。

ディーラーから勧められる、やるべき整備・やらなくていい整備

「オイル交換で1万3000円」に驚愕…元ディーラー営業マンが暴露する「やらなくてもいい整備」
ディーラー
 次にすぐに整備しなくても良い部品について考えていきましょう。ディーラーも営利企業ですから、少しでも売上を上げるために必死です。直ちに整備しなくても良いけれど、一か八か提案してみようというケースもあり得ます。

 単価の高いタイヤなど、まだ溝があって使えるけれど経過年数的に交換をおすすめしよう、という社内運動が筆者の現役時代にはありました。

 タイヤ自体は車検に通る溝が残っていれば問題ないですが、溝が残り半分以下になると性能の低下を起こす可能性もあります。また、全く乗っていなくても車の保管状況によっては紫外線などでゴムが劣化してひび割れすることもあります。

 そういった状況があれば交換を検討する必要がありますが、必ずしもディーラーで行う必要はありません。
量販店やタイヤ専門店などで相見積もりをとって、安い店で交換することも検討しましょう。

添加剤はディーラーの思惑が見え隠れ

 エンジンオイルやガソリンに入れる添加剤は、一定の効果があるものの必ずしも「必要な整備」とはいえません。添加剤は利益率が高い商品で、かつメーカーとの契約で販売目標が課されているケースがあります。

 そのためディーラーサイドは「どうしても販売したい」とお客様に提案します。1,000円程度で販売されているため「お試し感覚で」と勧められることもありますが、基本的には必要ないと言えるでしょう。

自分でできるメンテナンスは自分でしよう

「オイル交換で1万3000円」に驚愕…元ディーラー営業マンが暴露する「やらなくてもいい整備」
整備代
 必要・不要と少しテーマが変わりますが、整備に関する節約術をご紹介します。

 ディーラーではワイパーゴムの交換やリモコンキーの電池交換でも工賃がかかります。車の取扱説明書に書いてある軽い整備については、自分自身で行うことで少しですが節約につながります。

 細かい節約の積み重ねが大きくなっていきます。いまはインターネット上に整備動画をアップしているユーザーもいますから、これらを参考にしてみるのもよいでしょう。

文/宇野源一

【宇野源一】
埼玉県在住の兼業ライター。大学卒業後、大手日系自動車ディーラーに就職。その後、金融業界の業務・教育支援を行う会社に転職し、法人営業に従事しながら、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP資格を取得。
X(旧Twitter):@gengen801
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