早朝の京都が“水没”した。30日午前3時半ごろ、京都市下京区の国道1号で「道路が水で、あふれている」と目撃者から110番通報があった。

京都府警によると、交差点で陥没や隆起が起きて道路が冠水しており、午前4時35分ごろから交通規制を実施。人的被害は確認されていない。

 京都市の上下水道局によると、現場地下の上水道管が破損して漏水したという。床下浸水した住宅があるとして詳しく調べている。

 同局によると、上水道管は直径30センチ。1959年に埋められたもので、設置から66年が経過していた。周辺では老朽化対策の工事が進められ、今回の発生箇所は今年11月に交換予定だった。同局は「年に1回、水漏れがないかの確認はしている。この箇所も今年1月頃に点検しており、突発的な発生だった」と説明した。

 同局は、最大6500軒に濁り水が発生するとホームページで告知し、給水車6台が出動した。午後1時頃には止水し、漏水の修繕作業は夕方には、ほぼ完了。午後4時半の時点で濁りの連絡が8軒あったが、既に清水(せいすい)の確認が取れ、解消しているという。

同局は「ご迷惑をおかけしました。修繕や応急処置は行ったが、今後もベストな方法を考えていきたい」とした。

 現場は、JR京都駅から北に約1キロの片側4車線の国道。近くには京都市下京消防署がある。

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