テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・午前8時)は1日、農林水産省が4月30日に発表した備蓄米の流通状況を報じた。

 それによると第1回、第2回の落札分は、21万2132トンで先月13日までにJA全農など集荷業者に届いたのは13万7879トン、そこから卸売業者などには2万86トン、そして小売業者に届いたのは3005トンと落札分と比較するとわずか約1・4パーセントにとどまったことを紹介した。

 流通が遅れていることを受け番組では「備蓄米の入札制度は変えられないのか?」などを取材。その中で「入札ではなく金額を決めて卸売業者や小売りに備蓄米を販売することはできないのか?」との質問に「備蓄米は国有財産。国の物品を売り渡すときは原則入札でと決まっている。卸や小売りとの意見交換ではそもそも直接販売を求める声はなかった。国との契約を交わす際に実施する資格審査も参加数が多くなればそれだけで相当時間がかかる」などと回答したことをスタジオで伝えた。

 司会を務める羽鳥慎一アナウンサーは、備蓄米の流通に「なかなか流通、進んでいないということです」と切り出し「(農水省の)前回発表が(小売り業者に届いたのが)0・3パーセント。うわぁーそれか…これから進むかなぁと思ったら、それから2週間でプラス1パーセントですね。1・4パーセントです。これは価格下がらないなと思います」と指摘した。

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