滝沢秀明氏(43)が設立した「TOBE」所属の7人組「IMP.」が1日、名古屋市の御園座で初の主演舞台「IMPACT」(25日まで)の初日を迎えた。

 滝沢氏の魂を引き継いだ7人が、主演デビューを果たした。

タイトル「IMPACT」には「IMP.がACT(=演技)する」という意味も込められている。

 自身も主演舞台を幾度も行ってきた滝沢氏からは「お前たちは7人で座長をするけど、俺は1人で座長を務めていたからな」と発破をかけられたという。リーダーの影山拓也(27)は「滝沢社長が現役で座長を務めていた時の背中を見ていた。なので7人で主演をはれることは光栄。緊張もあるが舞台タイトル通りに皆さんに衝撃を与えたい」と“滝沢イズム”の継承に目を輝かせた。

 構成・演出は滝沢氏が務める。2022年のミュージカル「少年たち あの空を見上げて」を手掛けて以来、約3年ぶりの演出で、TOBEでは初。今作では70万枚の花吹雪を舞わせ、100キロの砂を降らせ、合戦シーンでは30分間で10トンの水を使用するなど“滝沢ワールド”全開のド派手演出は健在。滝沢歌舞伎名物の「腹筋太鼓」も組み込まれており、上半身半裸の7人が汗を飛び散らせながら、男らしく和太鼓を奏でた。

 舞台は歌唱ショーと芝居の2部構成で、芝居パートでは滝沢氏が10~18年まで演じた「平将門」を上演。将門役の佐藤新(24)を中心に、7人が物語を進めていく。

 滝沢氏の役を引き継いだことに佐藤は「所作、姿勢、歩き方など、ビシバシご指導いただいた。

特に殺陣は動きや癖を分析してもらった。社長からは『自分の空気感を大切にして』とアドバイスをもらった」と笑顔。40公演以上続くが基俊介(28)は「とにかくけがなく千秋楽まで駆け抜けたい」と気を引き締めていた。(増田 寛)

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